研究課題
若手研究(B)
本調査研究は、いわゆる「薬害HIV」感染被害者たちが、強い偏見と差別の最中、どのようにして訴訟運動に参加し得たのかを考察した。ある訴訟運動を支援する会は「当事者性の探求」を掲げ、単に感染被害者のプライバシーを守るだけでなく、無自覚に感染被害者をいたたまれない状況に追い込まないことをめざした。このような活動理念は、「当事者捜し」を回避し、運動から直接の利益を得ないにもかかわらず運動参加する「良心的支持者」として感染被害者が振る舞うことを可能にした。
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社会学評論 62(1)
ページ: 69-84