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2008 年度 実績報告書

現代保健医療福祉における「予防」実践に関する臨床社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730331
研究機関信州大学

研究代表者

井口 高志  信州大学, 医学部, 講師 (40432025)

キーワード予防 / 治療 / 認知症
研究概要

本研究は、中高齢期の医療・保健・福祉領域における「予防」志向の強まりの内実と社会的意義(功罪)、および、その志向が中高年期の人びとの生や、その支援に関わる人々に対してもたらす影響について明らかにすることを目指すものである。以上の目的に対して、具体的には、インタビュー調査などで現場の実践を明らかにするミクロな研究と、現代社会の論理の変化や財政などの動きを追うマクロレベルの研究という二つの作業を通じて明らかにしていく。
まず前者に関して、初年度は、若年認知症の人に対する予防とケアをともに実践しているデイサービスの責任者とコンタクトを取って、予備調査や観察を行ない、中間報告として学会報告を行なった。また、今回の研究以前から継続している認知症ケア研究で得たデータと合わせることで、認知症ケアをめぐる現状を図書出版の形で報告した。
後者に関しては、まず、現在のところ中心的対象としている認知症ケアに関して、日本や欧米の政策的動きを、文書資料を収集しながら追った。また、それとともに、分野を限らず保健医療福祉全般に関わる社会学的、公衆衛生学的な研究をサーヴェイした。この政策的潮流や理論的検討については、次年度以降に論文等の形で報告する予定である。また、2年目以降は、認知症ケアに限らない形でミクロな予防実践を見ていく予定であるが、文献サーヴェイの中から、地域における予防実践の事例や、注目すべき側面に関する情報を収集し、次年度以降のインタビュー調査実施のための計画を立てた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 認知症とされる人と生きる家族介護者2009

    • 著者名/発表者名
      井口高志
    • 雑誌名

      家族看護 7(1)

      ページ: 16-21

  • [学会発表] 認知症ケアにおける〈医療〉の論理-若年および軽・中度の認知症とされる人を対象としたデイサービスの事例から2008

    • 著者名/発表者名
      井口高志
    • 学会等名
      第81回日本社会学会大会
    • 発表場所
      東北大学、仙台
    • 年月日
      2008-11-24
  • [図書] ケアの現場-「相互行為」を見出す社会学 : 武川正吾・西平直編 : 死生学3ライフサイクルと死2008

    • 著者名/発表者名
      井口高志
    • 総ページ数
      45-64
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [図書] 「人間性」の発見という希望と隆路/認知症とされる人を介護する家族の経験を問うごとから : 上野千鶴子他責任編集 : ケア4家族のケア、家族へのケア2008

    • 著者名/発表者名
      井口高志
    • 総ページ数
      93-112
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] 医療の論理とどう対するか-認知症ケア実践での医療批判再考 : 崎山治男・伊藤智樹・佐藤恵・三井さよ編 : 支援の社会学2008

    • 著者名/発表者名
      井口高志
    • 総ページ数
      185-208
    • 出版者
      青弓社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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