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2009 年度 研究成果報告書

記憶とその映像をめぐる日韓の解釈に関する社会学的考察

研究課題

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研究課題/領域番号 20730342
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関立命館大学

研究代表者

梁 仁實  立命館大学, 経営学部, 講師 (20464589)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
キーワード日韓 / 映像メディア / 女性 / 「在日」エスニシティ / 植民地 / ジェンダー / 在朝日本人
研究概要

この研究で得られた知見は、以下の通りである。第一、植民地の歴史をめぐって日韓の解釈が相違するなかで作られた在朝日本人に関する映像は最初から日韓の間で受け入れやすくするため、さまざまな編集が行われた。第二、それらの映像は日韓の間で通用する「普遍的価値」を強調するため、主人公を女性とし、母性や恋愛をテーマにすることで歴史の解釈の相違からくる批判を免れることができた。第三、これらの映像は1965年の日韓国交正常化の前からすでに制作されたが、日韓両国で上映されるには「在日」映画人たちが大きくかかわったことも明らかになった。しかし、本研究では在朝日本人の映画経験や1960年代に日韓で活躍していた「在日」映画人の実態を探ることができなかったが、これからの研究課題とする。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 愛は国境を越えたかー消えた植民地の過去2009

    • 著者名/発表者名
      梁仁實
    • 雑誌名

      映画Cinema(釜山大学映画研究所) 2

      ページ: 141-74

  • [雑誌論文] 挫折した世界化とローカリティ:1960年代韓国映画と在外韓国人2009

    • 著者名/発表者名
      梁仁實
    • 雑誌名

      ローカリティの人文学(釜山大学韓国民族文化研究所) 2

      ページ: 257-85

  • [雑誌論文] 対談多文化主義のいま『芒種』からみえること2009

    • 著者名/発表者名
      梁仁實
    • 雑誌名

      台湾東海大学日本語文学系紀要 創刊号

      ページ: 74-82

  • [学会発表] 映画のなかの生と死~植民地期朝鮮映画を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      梁仁實
    • 学会等名
      第2回東アジアの宗教と文化学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      20090816-20090817
  • [学会発表] 在朝日本人女性を再-記憶することードラマ『海峡』を中心に2008

    • 著者名/発表者名
      梁仁實
    • 学会等名
      IAPH2008 (世界女性哲学者大会)
    • 発表場所
      韓国梨花女子大学
    • 年月日
      2008-07-27
  • [図書] 第6章日本のマンガにおける他者との遭遇2008

    • 著者名/発表者名
      梁仁實共著
    • 総ページ数
      132-163
    • 出版者
      臨川書房

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公開日: 2011-06-18   更新日: 2016-04-21  

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