研究課題
若手研究(B)
課題(1)ボド民族自治運動の概観と特徴本研究ではボド民族自治権運動の性格や各団体間の関係を整理し、ボド民族自治運動がインド北東部の政治や他の民族運動の中でどのように位置づけることができるのか、確認する。課題(2)ボド運動と関係する民族衝突の事例研究1990年代半ばにはボドの武装組織によるサンタルやムスリムなど、他民族の一般市民への襲撃事件が相次いだ。本研究では襲撃事件に関わる武装組織その他の運動体と、ボド協定や自治をめぐる政治的な動きを中心とした詳細な事例研究を行う。課題(3)運動・紛争対策としての北東部における民族自治政策の評価インド憲法の第244A条、第275条、および第6付則には、少数民族の地域的な自治規定が設けられている。これらの規定は、自治・独立をめぐる運動が起き、県や州など一定の形での自治が認められた地域に適用されてきた。この点について、先行研究の整理を試みると同時に、メガラヤ州もしくはアッサム州のカルビ・アングロング県、北カチャール丘陵県における自治評議会の運営と、民族紛争・運動に与えた影響を、現地調査に基づいて分析する。課題(4)ボド領域自治県の機能と民族問題に対する具体的成果本研究では2003年以降のボド領域自治県における自治評議会の機能を他州のものと比較すると同時に、領域自治県の発足が、従来の土地問題や、それに起因する民族紛争の解決にどの程度貢献しているのかを、現地調査に基づいて分析する。
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すべて 雑誌論文 (5件) 学会発表 (6件)
三田社会学 第15号
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塩原良和・竹ノ下弘久編『社会学入門』弘文堂
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