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2010 年度 実績報告書

食習慣に起因する「健康リスク」の認知と回避に関する社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730358
研究機関松本大学

研究代表者

福島 智子  松本大学, 人間健康学部, 講師 (60435287)

キーワード食習慣 / 健康リスク / メタボリック・シンドローム / 肥満 / 専門の知識 / 素人の知識 / 健康行動 / 栄養指導
研究概要

平成20年度に実施したインタビュー調査について、平成21年度はデータ処理を行い、データ分析を行った。専門家から得られたデータと素人から得られたデータを突き合わせ、異同を明らかにすると同時に、それぞれの特徴や両者の語りの差異に注目し、それが専門家と素人のコミュニケーションに由来するのか否か分析をすすめた。
他の社会学者との討論を経て、現在論点を次の二点に絞り、論文を執筆中である。
1)専門家(管理栄養士)と素人による「健康リスク」の認知の異同:食品に対する価値判断と食品の摂取の関係
2)素人による「健康食品」の捉え方
2)については、さらにa)高齢者による健康食品の利用、b)健康食品に関する照会システムの二つのサブテーマを設定し、分析、論文化をすすめている。
(健康を害するリスクとしての)食品の選択や価値判断について、専門家と素人では異なることが明らかとなり、栄養指導場面の記録から、専門家のメッセージは素人によって多様に解釈されていることがわかった。さらに、健康に益する食品として「健康食品」があり、多くの高齢者が健康食品を摂取しているが、その捉え方は一様ではなく、また健康食品を利用する理由についても、狭義の健康の維持・増進には収まらないことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 素人による健康食品の利用-高齢者を対象とした質的調査の分析2010

    • 著者名/発表者名
      福島智子
    • 学会等名
      医療社会学研究会定例研究会
    • 発表場所
      龍谷大学大阪キャンパス
    • 年月日
      2010-11-27
  • [図書] よくわかる医療社会学2010

    • 著者名/発表者名
      中川輝彦・黒田浩一郎編
    • 総ページ数
      16
    • 出版者
      世界思想社

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公開日: 2012-07-19  

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