本研究の目的は、中高年女性が、美容整形手術などの美容活動を通じて、どのような主体を形成していくのかを明らかにすることである。 事前の計画では、本年度は、1.整形に関する文献・資料の収集、2.米国での聞き取り調査、3.主体モデルの構築、4.総括を行う予定であった。研究内容としては、文献研究、調査研究、理論構築の三つの位相がある。 まず、本年度以前から引き続いて、整形に関する文献・資料の収集について行った。学術書だけではなく、雑誌やパンフレットなど、人々の美容や整形の動機付けに影響を与えてきたマスメディアの収集も行った。本年度、その知見を用いて論文を執筆した。この論文は、単行本に寄稿してある(平成23年度に出版される予定)。 次に聞き取り調査については、計画通り、アメリカ(UCLA)にて行った。現在、聞き取った内容をデータ化しているところである。 最後に、主体モデルの構築と総括は、現在行っている。今後、総括したものを論文として執筆する予定である。 なお、本年度は、以上の研究を元にした発表を、台湾にて学会発表も行っている。
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