本研究では、ホームレス支援の資源が乏しい地方都市におけるホームレスの形成や脱却の過程に着目して、地域ごとの実態や特質を描き出すとともに、各地域のホームレス支援や社会福祉行政の抱える課題の所在・動向を明らかにし、現行のホームレス支援策の評価および課題析出を行った。具体的には、地方都市の事例として大分市をフィールドとして、ホームレスの実態や脱却支援に関する調査研究を行った。さらに、地方都市における調査研究の成果を全国的動向に位置づけ、日本のホームレス支援における政策的・実践的課題の検討を行った。本研究の主要な成果として、研究計画で成果目標に掲げた博士論文を作成し、博士(社会福祉学)の学位を取得した。
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