• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

中山間地域における「独立型社会福祉士」の(不)可能性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730372
研究機関弘前学院大学

研究代表者

小川 幸裕  弘前学院大学, 社会福祉学部, 講師 (90341685)

キーワード社会福祉関係 / 地域福祉 / 独立型社会福祉士 / 中山間地域 / 質的研究
研究概要

中山間地域における独立型社会福祉士へのインタビューと実践基盤となる地域のフィールドワークをから、(1)中山間地域における「独立型社会福祉士」の有効性、(2)中山間地域の活性化に向けた地域づくり、(3)社会福祉士のアイデンティティの確立の3点から「独立型社会福祉士」の可能性と不可能性について考察することを目的に調査を行った。
インタビュー調査については、調査対象者への依頼も含め5月から3月まで調査を行った。インタビューの実施状況は、12月に大阪府4名、3月に岐阜県1名であった。調査依頼に時間がかかり計画よりも地域や人数が少なくなったが、前年度に予定よりも多くの調査を終えていることや次年度の調査対象者の確保が出来ているため、次年度には予定の調査を終えることができる見込みである。研究成果として、(1)中山間地域における「独立型社会福祉士」の有効性については、インタビューとフィールドワークを通して各地域の特性に応じて実践の形態を変化させていることが確認された。また、地域特性だけでなく社会福祉士としての理念が実践形態に影響を与えていることも伺え、理念と実践形態の関係性についての整理を行った。(2)中山間地域の活性化に向けた地域づくりについては、地域づくりまでを視野に入れた実践は少ないものの、地域の社会資源を巻き込み独立型社会福祉士がネットワークの中心として機能できる可能性が確認された。まだ、事例が少なく限定的であるため地域づくりを視野にいれた実践の収集からさらに地域における社会福祉士の新たな役割と可能性を明らかにすることができると考える。(3)社会福祉士のアイデンティティの確立については、新たなデータを加え概念の整理を行い社会福祉士としてのアイデンティティ形成プロセスの修正を行った。その結果新たに、独立型社会福祉士として自らの実践地域で一生活者として生活をするといった「生活者の視点」が重要な概念となっていることが確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 独立型社会福祉士に見る社会福祉士の課題と展望2009

    • 著者名/発表者名
      小川幸裕
    • 学会等名
      第18回長寿研究会
    • 発表場所
      青森市民ホール
    • 年月日
      2009-10-18
  • [学会発表] 地域における「独立型社会福祉士」の実践の可能性と課題-社会福祉士が地域で求められる役割-2009

    • 著者名/発表者名
      小川幸裕
    • 学会等名
      第17回日本社会福祉士学会
    • 発表場所
      熊本交通センターホテル
    • 年月日
      2009-05-31

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi