本研究の目的は、以下である。 A 実践の現場を調査することによって、DETの手法を明らかにする。 B DETの思想的・政治的背景を明らかにする。 C エンパワメントを推進するDETを日本やアジアの国々において実施するため、実践を重ねることによって推敲し、実用的なマニュアルを作成する。 これを達成するために、21年度は以下のような計画を実施する予定であった。 (1) 昨年度の研究で得た知見をもとに、DETのアクティビティや教材を再構成する。 (2) (1)をもとにDETを実践し、検討を重ねる。 (3) 昨年度の研究で得た知見を参考に、調査報告とアクティビティで構成される本を出版する。 (4) 国内で開催される学会等において、本研究の中間報告を行う。 (5) DETの思想や政治・社会的背景についての考察を進める。 まず(1)(2)は予定通りおこない、国内の同様の関心を持っ研究者と意見交換することができた。(3)について、調査報告とアクティビティで構成される本の出版の代わりに、まず教材を出版することになった。生活書院より刊行予定で今年度中に発売される予定である。調査報告は、ひとまず学内紀要に掲載する予定である。これも今年度の発行である。次に、(4)は日本社会福祉学会において中間報告をおこなうことができた。(5)も現在進行中である。
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