研究課題/領域番号 |
20730388
|
研究機関 | 東大阪大学 |
研究代表者 |
三島 亜紀子 東大阪大学, こども学部, 准教授 (30352545)
|
キーワード | 障害者 / 自立生活 / 福祉教育 / DET / エンパワメント |
研究概要 |
本研究の目的は、以下である。 1 実践の現場を調査することによって、DETの手法を明らかにする。 2 DETの思想的・政治的背景を明らかにする。 3 エンパワメントを推進するDETを実施するため、実践を重ねることによって推敲し、実用的なマニュアルを作成する。 3年目にあたる平成23年では、以下を実施する予定であった。 (a) 入手したDETの教材を分析する。 (b) (a)をもとにDETを実践し、検討を重ねる。 (c) 得た知見を参考に、アクティビティに利用できる本を出版する。 (d) 国内で開催される学会等において、本研究の中間報告を行う。 (e) 日本における定着を目指した教材の開発・賛同者の獲得を進める。 (a)については、イギリスの障害者関連団体が販売する教材や、ホームページなどに掲載された教材を収集・分析してきた。また日本国内のNGOなど各種団体が作成・販売している教材も手に入れ分析した(分野は違うものの参考になると考えた)。(b)は、主に大学の授業(ゼミやソーシャルワーク演習などの科目)で実践してきた。(c)教材として絵本は1冊のみ実現しただけで、23年度の出版は実現しなかった。(d)は、残念ながら学会での報告はかなわなかった。(e)を目的とした、個人的な情報提供程度にとどまった。広く公表することが(c)と(d)の目的であったため、ホームページを作成することによって、これに代えた。今後とも継続的に更新していく予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
(2)と迷ったが、(3)やや遅れているとしたのは、(d)学会等において本研究の報告をおこなうこと、(e)賛同者の獲得を進めることの規模が掲げていた目標よりも小さいためである。最終年度は、計画通りすすめたい。
|
今後の研究の推進方策 |
本年度の計画は、DETの教材を入手し分析、実践、検討を重ねること。そのうえで学会報告をおこない、テキストあるいは実践的な研究書を出版し、日本における定着を目指した教材の開発・賛同者の獲得を進めることである。教材を分析するのも重要だが、資料のみではDETの雰囲気がつかみかねる部分があるので、積極的に研修の場に足を運びたいと思っている。
|