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2008 年度 実績報告書

妊娠・出産期におけるドメスティック・バイオレンス被害者支援と予防にむけて

研究課題

研究課題/領域番号 20730391
研究機関近大姫路大学

研究代表者

松島 京  近大姫路大学, 教育学部, 講師 (20425028)

キーワードドメスティック・バイオレンス / 妊娠 / 出産 / リプロダクティブ・ヘルス / ライツ / セクシュアル・ヘルス / ライツ / ジェンダー / セクシュアリティ
研究概要

本研究は、ドメスティック・バイオレンス似下DVと略す)の被害者支援および防止の具体的な取組としての、妊娠・出産期における助産師の果たしている役割と今後の可能性を明らかにし、DV被害者対応のシステムを構築するための方策を見出すことを目的とするものである。今年度は、まず、これまでのDV研究を整理しつつ、特に医療分野におけるDV研究の動向について考察するための先行研究を行った。日本におけるDV研究は1990年代後半から展開されてきたが、現在、医療機関におけるDVへの対応は注目されてきている。医療機関がDV被害者の発見現場となる可能性の高いことや「DV防止法」に通報の義務付けが明示されたことによるといえる。また、DVの中でも、妊娠・出産期に暴力がふるわれ出したりその頻度が高まることや、早産や新生児死亡の危険性が高まることや、望まない妊娠・人工妊娠中絶・性感染症などは妊娠中のDVに関連した特徴としてあげられること、なとが明らかになった。また、WHOが述べているセクシュアル・ヘルスの課題からも、妊娠・出産におけるDVを焦点して捉える必要性が明らかになった。これらをふまえ、助産師を対象としたインタビューを行った。助産師は、妊娠・出産期の対応に直接関わる援助者であり、多様な場で当事者に関わるからである。DVに関わるケースの遭遇の有無、その際の対応、望ましい支援等について質問し、妊娠・出産期における助産師によるDV予防・被害者支援の重要性を明らかにしようと試みた。インタビューは継続中であり、データについても整理中の段階であるが、妊娠・出産期におけるDVのケースと、現場での発見・対応の仕方や、現場で必要とされる支援について明らかになっている。本研究は継続中であり、引き続きインタビューを行いデータを収集することにより、医療現場におけるDV被害者支援のための方策を検討していきたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 妊娠・出産期のドメスティック・バイオレンスとは : セクシュアル・ヘルス/ライツの課題として捉えるために2009

    • 著者名/発表者名
      松島京
    • 雑誌名

      近大姫路大学教育学部紀要 1

      ページ: 29-38

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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