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2008 年度 実績報告書

地域子育て支援センターにおけるファミリーソーシャルワーク実践モデルの開発的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730394
研究機関三重中京大学短期大学部

研究代表者

新川 泰弘  三重中京大学, 短期大学部・こども学科, 准教授 (60352861)

キーワード地域子育て支援 / ソーシャルワーク / 実践モデル開発 / 子育ち応援 / 親育ち応援 / 児童虐待予防 / 子育ち子育て支援環境 / 交互作用
研究概要

本研究の目的は地域子育て支援センターにおいて取り組まれている保護者の育児不安などへの相談・援助、子育てサークルへの支援場面などで活用できるファミリーソーシャルワーク実践モデルを開発することである。そこで、まず平成20年度は地域子育て支援センターを利用する子どもと家族を取り巻く地理的、社会的な環境及び心理的側面などの諸要因を検討した(新川, 2008a)。また、地域の子育ち子育て支援環境に及ぼす影響を検討するため、様々な先行研究結果に加えてグループインタビュー調査結果(新川, 2007a)、量的予備調査結果(新川, 2007b)及び事例研究結果(新川, 2008a)により得られた知見に基づいて作成した質問紙を平成20年度の本調査で使用し、そこで得られた調査結果から地域の子育ち子育て支援環境を構成する因子を探索したところ4因子から構成されていたことを明らかにした。4因子の内訳は以下のとおりである。第1因子は「子どもの気持ちを理解した関わり」と命名し5項目から構成された。第2因子は「子育ての仲間づくりと情報収集」と命名し4項目から構成された。第3因子は「子育ちを促す親子遊び」と命名し3項目から構成された。第4因子は「育児不安、ストレス」と命名し2項目から構成された(新川, 2008b)。また、親の心理社会的諸要因との関連性について把握するため重回帰分析を行った結果、子育てによる親育ちの予測において、わが子の育てにくさへの認識が有意に寄与していたことが明らかになった(p<.001***)。つまり、わが子は育てにくいタイプの子どもだと思うほど、子育てによる親育ちを抑制することが予測された(新川,2009)。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 三重県北勢地域と中南勢地域における地域子育て支援拠点施設利用者の心理社会的ニーズ2008

    • 著者名/発表者名
      新川泰弘
    • 雑誌名

      三重中京大学短期大学部論叢 46

      ページ: 11-20

  • [学会発表] 子育ち子育て環境に影響を及ぼす親の心理社会的要因-滋賀県A地域子育て支援拠点施設利用者アンケートを通して-2009

    • 著者名/発表者名
      新川泰弘
    • 学会等名
      滋賀県社会福祉学会第27回大会
    • 発表場所
      滋賀県社会福祉協議会
    • 年月日
      2009-02-12
  • [学会発表] 地域子育て支援センターを利用する家庭における子育ち子育て支援環境の因子構造-A地域の利用者への質問紙調査結果を通して-2008

    • 著者名/発表者名
      新川泰弘
    • 学会等名
      日本社会福祉学会第56回全国大会
    • 発表場所
      岡山県立大学
    • 年月日
      2008-10-12
  • [学会発表] 地域子育て支援センターにおけるファミリーソーシャルワークに関する研究(I)-A地域の利用者アンケート調査結果に基づいた専門職養成の検討-2008

    • 著者名/発表者名
      新川泰弘
    • 学会等名
      全国保育士養成協議会第47回研究大会
    • 発表場所
      函館国際ホテル
    • 年月日
      2008-09-26
  • [図書] ベーシックシリーズソーシャルウェルフェア新版・児童福祉2008

    • 著者名/発表者名
      成清美治・吉弘淳一編集、新川泰弘分担執筆
    • 総ページ数
      211
    • 出版者
      学文社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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