• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

"男女平等の判断基準"からみた男女平等に関する合意形成の促進・妨害要因の分析

研究課題

研究課題/領域番号 20730402
研究機関玉川大学

研究代表者

宇井 美代子  玉川大学, 文学部, 助教 (80400654)

キーワード男女平等観 / 男女平等の判断基準 / ジェンダー / 合意形成
研究概要

現代においては、男女雇用機会均等法に見られるように、男女平等社会の実現に向けての施策が進められている。しかし、どのような状況であれば男女平等を捉えるのかについては多様な考え方があることが明らかにされており、家庭や職場において、望ましい男女の役割のあり方についての合意を得ることが困難であることが示唆されている。そこで、本年度は、第一に、職場や家庭において、男女の役割や区別への対処方法を検討するために行った面接調査の結果に基づき、就労している女性を対象とする質問紙調査を行った。その結果、職場に見られる男女の区別として「職務遂行上における男女の区別」と「女性性による仕事の円滑さ」の2側面が、家庭に見られる役割の齟齬として、「役割に対する負担」と「対家族に対する負担」の2側面が、それぞれ見出された。それぞれに対する対処方法との関連をみると、職場や家庭のいずれの区別や齟齬に対しても、多岐に渡る対処がなされていた。しかし、家庭での「役割に対する負担」を感じていると関係の崩壊に結びつきうる対処をするのに対して、「対家族に対する負担」では関連が見られないなど、いくつかの対処方法とでは関連の有無に違いが見られた。第二に、女性役割に対する不満を感じたときに行う対処方法について検討する自由記述方式の質問紙調査の結果に基づき、女子学生を対象とする大規模の質問紙調査を行った。その結果、身近な他者から求められる女性役割に対する不満として、「女性としての身だしなみ」、「男性優位」の2側面が見出された。それぞれに対する対処方法との関連をみると、いずれの側面の不満においても、相手に従うなどの消極的な対処や、相手に自分の意見を伝えるなどの積極的な対処が見られた。また、相手を無視するなどの回避的な対処も見られた。第三に、男女の役割に関して討論実験を行い、議論の発展や停止のプロセスについて検討した。

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi