研究概要 |
本年度は研究実施計画のとおりに進められた。 前半期は会話実験を開始し,データの収集に努めた。既知関係にある5人集団に対して,学生の身近なテーマについて順位を決定するという課題を課し,10分間のグループディスカッションを,合計4回行わせた。 後半期からは実験により得られた調査データ,発話データ,記録映像について,分析を行い,話者役割の分化プロセスについて検討を行った。 はじめに話者役割タイプとそれらのタイプに特有の会話行動を特定した。 つぎに役割取得行動に影響を及ぼすと考えられる個人特性と状況・環境に関する要因が、役割取得行動に及ぼす影響について検討した。 さらに話者役割タイプの選好傾向である話者役割取得レパートリーを明らかにし,それを特定する尺度の作成を行った。 これらの結果について学会発表および論文執筆(審査中)を行った。
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