発達にアンバランスをもつ子どもの家族にとって早期療育の機会は、育児不安の軽減と、育児の指針となる契機となり、有効な支援となりうることは多くの臨床家によって認められてきた。しかし、知的な遅れを伴わない軽度発達障害の場合、早期発見が難しく、これまでは支援に結びつくことは少なかった。そこで、発達に明らかな遅れがないものの、多動やコミュニケーションのとりにくさなど何らかの発達障害が疑われる就園前の幼児(1-2歳児)とその親の精神的健康度を検討するとともに、「育てにくい子」を育てる親への育児支援の枠組みの中で実施可能プログラムを開発するとともに、その効果を検討することを目的とする。
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