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2008 年度 実績報告書

乳幼児期における援助行動および分配行動の発達メカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730438
研究機関九州ルーテル学院大学

研究代表者

久崎 孝浩  九州ルーテル学院大学, 人文学部, 専任講師 (70412757)

キーワード分配行動 / 他者情動の理解 / 親の関わり
研究概要

1. 研究目的
本年度の研究調査では, 平成20年度交付申請書の目的1の一部, および目的2の一部について検討した。それは, (1)各種条件における分配行動の発達的変化を把握すること, (2)分配行動の個人差に対する親の関わり方の影響のあり方を検討することである。本年度においては1組の子ども-保護者ペアに対して2回の調査を試みたが, 2回目に参加したペア数は少数で, 親子の情動制御パターンの関与を検討できなかった。
2. 研究方法
生後13〜30ヶ月の子どもとその保護者40組が調査に参加し, 学外施設の個室内で親子の心身に負担にならないための予防と対応に配慮して調査を行った。分配行動の場面の録画・観察は平成20年度交付申請書が示すように, 好み一致, 好み一致・障壁, 好み不一致, 好み不一致交代条件で実施した。また予備的に, 分配行動の観察において, 喜び・好み一致/不一致条件および嫌悪・好み一致/不一致条件の4条件での分配行動も観察した。そして親の関わり方については親子の自由遊び場面を録画・観察し, Meins(2003)のMind-mindednessの行動指標に沿って評定した。
3. 研究成果
(1)分配行動の発達 : 好み一致, 好み不一致, 好み不一致・交代, 好み一致・障壁の4条件と月齢が応答の仕方にどのように影響するのか統計的に検討したところ, 特に有意な結果は得られなかった。サンプル数を増やし再度検討することが問われた。
(2)母親の各行動と月齢と適切な応答の成否の関連を検討したところ, 有意な結果としてまず, 嫌悪・一致条件で他者の好みに適切に応答する子どもの母親はそうでない子どもの母親に比べて, 子どもの行動を模倣することが多かった。また, 嫌悪・不一致条件で他者の好みに適切に応答する子どもの母親はそうでない子どもの母親に比べて, 子どもの視線変化の先にある対象を頻繁にまたは長時間見ることが分かった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 子どもの欲求理解に対する母親の関わりの関連性2009

    • 著者名/発表者名
      久崎孝浩
    • 学会等名
      日本赤ちゃん学会第9回学術集会
    • 発表場所
      滋賀県・滋賀県立大学交流センター内
    • 年月日
      2009-05-16

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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