ひきこもり状態に対する臨床心理的地域援助システムのあり方に関する研究

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20730447
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 臨床心理学
• 研究機関: 徳島大学
• 研究代表者: 境 泉洋 徳島大学, 大学院・ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (90399220)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 地域援助

研究概要

ひきこもり状態で悩む人々が心理的支援を求めていることが明らかにされ,生活の質(QOL)が低下している実態が示された.また,近年注目されている,発達障害がひきこもりに強く関連していることが明らかにされた.さらに,家族を対象にした認知行動療法の有効性が示された.地域支援のあり方について検討するために,英国でのImproving Access to Psychological Therapies Programmeについて実地調査を行った.

研究成果

• [雑誌論文] ひきこもり状態にある人の親に対する行動論的集団心理教育の効果 (2010)
  • 著者名/発表者名: 境泉洋・坂野雄二
  • 雑誌名: 行動療法研究 36 ページ: 223-232
  • 査読あり
• [雑誌論文] 子どものひきこもり状態に対する親の否定的評価とストレス反応の関連 (2009)
  • 著者名/発表者名: 境泉洋・滝沢瑞枝・中村光・植田健太・石川信一・永作稔・佐藤寛・井上敦子・嶋田洋徳・坂野雄二
  • 雑誌名: カウンセリング研究 42 ページ: 207-217
  • 査読あり
• [雑誌論文] ひきこもり状態にある人の親のストレス反応に影響を与える認知的要因 (2009)
  • 著者名/発表者名: 境泉洋・坂野雄二
  • 雑誌名: 行動療法研究 35 ページ: 133-143
  • 査読あり
• [雑誌論文] 発達障害と社会的ひきこもり (2009)
  • 著者名/発表者名: 近藤直司・小林 真理子・宮沢久江・宇留賀正二・小宮山さとみ・中嶋真人・中嶋彩・岩崎弘子・境泉洋・今村亨・萩原和子
  • 雑誌名: 障害者問題研究 37 ページ: 21-29
  • 査読あり
• [雑誌論文] 地域精神保健・児童福祉領域におけるひきこもりケースへの訪問支援 (2008)
  • 著者名/発表者名: 近藤直司・境泉洋・石川信一・新村順子・田上美チ佳
  • 雑誌名: 精神神経学雑誌 110 ページ: 536-545
  • 査読あり
• [雑誌論文] ひきこもり状態の青年に対する親の関わり方に関する研究:母親への半構造化面接の分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 浅田みちる・境泉洋
  • 雑誌名: 徳島大学総合科学部人間科学研究 16 ページ: 125-143
• [学会発表] 2010ひきこもり状態にある人の受療促進プログラムの効果:親を対象とした集団認知行動療法 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野中俊介・大野あき子・境泉洋
  • 学会等名: 日本行動療法学会第36回大会発表論文集 P206-P207
  • 発表場所: 愛知県産業労働センター
  • 年月日: 2010-12-05
• [学会発表] (2010)
  • 著者名/発表者名: 水野治久・永井 智・末木新・飯田敏晴・境泉洋・古宮昇
  • 学会等名: 2010援助要請研究の新たな展開:届かない援助をどう繋げていくか W15
  • 発表場所: 大阪大学豊中キャンパス
  • 年月日: 2010-09-20
• [学会発表] 2010 Family Relationship and Help-seeking Behavior of Individuals with Hikikomori (Acute Social Withdrawal) (2010)
  • 著者名/発表者名: Nonaka, S., Sakai, M.
  • 学会等名: 6st World Congress of Behavioural and Cognitive Therapy 2010 Pp.98
  • 発表場所: Boston University
  • 年月日: 2010-06-04
• [学会発表] 2010 Effectiveness of Cognitive Behavioral Intervention for Japanese Adolescents and Young Adults with "HIKIKOMORI" (Acute Social Withdrawal) (2010)
  • 著者名/発表者名: Sakai, M., Nonaka, S
  • 学会等名: 6st World Congress of Behavioural and Cognitive Therapy 2010 Pp.102
  • 発表場所: Boston University
  • 年月日: 2010-06-04
• [学会発表] 2009来談に対する利益・コスト認知が来談行動に与える影響:ひきこもり状態にある人を対象とした質問紙調査による検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 川原一紗・境泉洋
  • 学会等名: 日本行動療法学会第35回大会発表論文集 P234-P235
  • 発表場所: 幕張メッセ
  • 年月日: 2009-10-12
• [学会発表] 2009大学生における援助要請行動の意志決定過程が友人への相談に与える影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大野あき子・境泉洋
  • 学会等名: 日本行動療法学会第35回大会発表論文集 P456-P457
  • 発表場所: 幕張メッセ
  • 年月日: 2009-10-12
• [学会発表] 2009地域若者サポートステーション利用者が抱える就職不安が精神的健康に与える影響:大学生との比較から (2009)
  • 著者名/発表者名: 松本美菜子・境泉洋
  • 学会等名: 日本行動療法学会第35回大会発表論文集 P488-P489
  • 発表場所: 幕張メッセ
  • 年月日: 2009-10-12
• [学会発表] 2008ひきこもり状態にある人の相談機関に対するニーズと来談行動の関連 (2008)
  • 著者名/発表者名: 川原一紗・境泉洋
  • 学会等名: 日本行動療法学会第34回大会発表論文集 P352-P353
  • 発表場所: 日本教育会館
  • 年月日: 2008-11-02
• [学会発表] 2008 「問題」を持つ人の「周囲」へのサポート (2008)
  • 著者名/発表者名: 杉山雅彦・飯倉康郎・境泉洋・小島なみ子・中川彰子
  • 学会等名: 日本行動療法学会第34回大会発表論文集 P78-P79
  • 発表場所: 日本教育会館
  • 年月日: 2008-11-02
• [学会発表] 2008問題解決療法の理論と実践:サイコセラピーの融合と社会的貢献への提言 (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐藤寛・杉浦義典・境泉洋・高橋史・本岡寛子・伊藤絵美
  • 学会等名: 日本行動療法学会第34回大会発表論文集 P104-P105
  • 発表場所: 日本教育会館
  • 年月日: 2008-11-02
• [学会発表] 2008 The psychiatric background of Adolescent social withdrawal in Japan. (2008)
  • 著者名/発表者名: Sakai, M., Kondo N., Miyazawa H., Kiyota Y., Kitabata Y., Kuroda Y., Kurosawa M.
  • 学会等名: 10st International Congress of Behavioral Medicine P118
  • 発表場所: 立正大学
  • 年月日: 2008-07-28
• [学会発表] 2008ひきこもり状態にある人の家族の支援へのニーズと利用状況 (2008)
  • 著者名/発表者名: 境泉洋
  • 学会等名: 日本コミュニティ心理学会第11回大会発表論文集 P60-61
  • 発表場所: 愛知学院大学
  • 年月日: 2008-06-14
• [図書] 認知行動療法の技法と臨床(ひきこもり)(内山喜久雄・坂野雄二(編)) (2008)
  • 著者名/発表者名: 境泉洋
  • 総ページ数: 254-261
  • 出版者: 日本評論社
• [備考] ホームページ等
  • URL: http://web.ias.tokushima-u.ac.jp/motohiro/