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2011 年度 実績報告書

日常生活における防犯心理:犯罪被害回避方略尺度の開発と防犯教育効果の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730450
研究機関東北大学

研究代表者

本多 明生  東北大学, 電気通信研究所, 研究支援者 (80433564)

キーワード防犯心理 / 防犯方略 / 居住形態 / 防犯ブザー / 性別 / 居住期間 / 防犯教育
研究概要

平成23年度は、平成22年度に実施した研究成果に対して更なる実証的知見を得ること、.そしてこれまで得られた知見を総括し、日常生活における防犯心理とその規定因、防犯教育に関する総合的に考察することを目的とした。具体的な研究計画,研究成果は以下の通りであった。
1)大学生の住環境と防犯心理:居住期間ならびに男女差の効果
これまでの研究結果から、大学生の住環境要因が防犯方略の程度に寄与することが明らかにされている。本年度は、同研究結果の再現性を検証するに留まらず、住環境要因の効果が居住期間要因ならびに性別要因によって変動するのかについても実証的検討を行った結果,(1)これまで得られた居住形態ならびに性別の効果に関する知見の再現性が確認されたこと,(2)居住期間の効果は家族とともに生活している者について観察されることが明らかとされた。
2)防犯ブザー利用による防犯方略への影響
防犯ブザーは幅広い年齢層の防犯教育や防犯対策に利用されている。平成22年度は、防犯ブザー利用が防犯方略に影響を及ぼすか探索的検討を行った。本年度は、地域の犯罪情報提示に付随させて防犯ブザーを配布するという介入が防犯教育効果をもつのかを実験的に検討した結果,これまで得られた知見の再現性を確認することができた。具体的には(1)第三者が単純に防犯グッズを配布し,所持・利用を求めたとしても,防犯方略の程度は向上しにくいこと,そして(2)自己の防犯対策の状況を継続的に評価・確認することが防犯方略の程度を向上させる可能性があることが実験的に確認できたといえる。
以上のように,若年層の防犯方略の規定因ならびに防犯教育の効果について具体的な知見を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 防犯ブザー利用は防犯方略に影響を及ぼすか(2)2011

    • 著者名/発表者名
      本多明生
    • 学会等名
      日本心理学会第75回大会
    • 発表場所
      日本大学
    • 年月日
      20110915-17
  • [学会発表] Housing Types and Crime Prevention Strategies of Japanese University Students : Effects of Gender and Duration of Residence2011

    • 著者名/発表者名
      Honda, A.
    • 学会等名
      16th World Congress of the International Society for Criminology
    • 発表場所
      Kobe International Conference Center
    • 年月日
      2011-08-07
  • [図書] 心の科学:基礎から学ぶ心理学(コラム(防犯心理学))2011

    • 著者名/発表者名
      本多明生
    • 総ページ数
      259-260(2)
    • 出版者
      明星大学出版部

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公開日: 2013-06-26  

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