研究概要 |
近年,市民の我が国の治安に対する不安が高まっており,防犯教育に対する注目が高まっている。しかしながら,従来の研究においては,人々が日常生活で犯罪被害に対して,どのように警戒・対処しているのか,このような個人の防犯には,どのような要因が寄与するのかに関する実証的知見が乏しかった。 本研究は、個人が日常生活で犯罪被害を警戒・対処するために用いている防犯方略(crime revention strategies)に注目し,同方略を多次元的に測定するための新たな尺度を開発することによって,日常生活における人々の防犯心理に関する多角的な実証的検証を行い,さらに既存の防犯教育の効果検証ならびに開発した同尺度を利用した新しい防犯教育の可能性にもアプローチすることを最終的な研究目的としている。
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