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2008 年度 実績報告書

継続的箱庭制作における体験の連続性に注目した箱庭療法の「治療的要因」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730459
研究機関佛教大学

研究代表者

石原 宏  佛教大学, 教育学部, 講師 (40378500)

キーワード箱庭 / 箱庭療法 / 体験 / 連続性 / 治療的要因
研究概要

本研究の目的は、(1) 箱庭制作を行うセッション内での体験と、(2) その体験がセッション間の制作者の日常生活にどのような形で影響を与えるのか、また(3) 次の箱庭制作を行うセッションに向けて制作者にどのような心の動きが起きるのか、さらに、(4) 前のセッションでの体験およびセッション間の日常生活における体験が次のセッションにどのような影響を及ぼすのかといった諸点を明らかにすることにある。平成20年度は、基礎となるデータを収集する目的で個別の面接調査を行った。具体的には、3名 (いずれも20代の女性・箱庭制作経験あり) の調査協力者を得て、1週間の間隔をあけた2セッションの箱庭制作調査を実施した。[セッションI]では、制作過程における体験について尋ねるとともに、調査に参加すると決めた時点から[セッションI]に訪れるまでの間の心の動きなどについて尋ねるインタビューを行った。[セッションII]では、箱庭制作後に、[セッションI]が終わった直後から[セッションII]までの間で、箱庭制作に少しでも関連すると思われる体験、[セッションII]が近付くにつれての心の動きなどについて尋ねるイシタビューを行った。現時点ではインタビュー内容の緻密な分析は行えていないが、[セッションI]直後から11〜2日の「思い返し」や、[セッションII]が近付くにつれて次はどんな箱庭を置こうかと「準備する」心の動きなど、セッション外の日常生活の中での箱庭制作に絡んだ体験が垣間見られた。
平成21年度は、男性や箱庭経験のない場合など、調査協力者のバリエーションを増やすとともに、セッション数を増やして調査・分析を進めていく予定である。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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