• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

中学生を対象としたコミュニケーション・スキル訓練の開発とその実践

研究課題

研究課題/領域番号 20730460
研究機関摂南大学

研究代表者

牧野 幸志  摂南大学, 経営情報学部, 准教授 (00330762)

キーワードコミュニケーション / スキル訓練 / 中学生 / 心理学的介入 / 臨床社会心理学 / 社会的スキル / ソーシャル・サポート / 精神的健康
研究概要

平成20年度前半に, 青年期のコミュニケーション・スキル(CS)を測定する尺度作りを行なった。心理学分野の社会的スキール(SS)の先行研究より, 社会的スキル尺度を参考として, より広いスキルを測定するコミュニケーション・スキル尺度を作成した。その尺度の信頼性と妥当性を検討するため, 大学生を対象とし, 調査を行なった(牧野, 印刷中)。その結果, 作成されたコミュニケーション・スキル尺度の信頼性と妥当性は非常に高いものであった(牧野, 印刷中)。
平成20年度後半には, このコミュニケーション・スキル尺度を利用して, 現代の中学生のコミュニケーション・スキルの現状と精神的健康との関係を検討する基礎研究を行なった。大阪府内の公立中学校2校の中学生1年生から3年生まで, 約500名を対象とした大規模調査を行なった。調査内容項目は, 現在のコミュニケーション・スキル, ソーシャル・サポート(周りの友人から得ている支援の程度), 精神的健康状態などであった。調査の結果, 全体として中学生のコミュニケーション・スキルは大学生に比べ多少低い, クラスの中にコミュニケーション・スキルが極端に低い生徒が約1割存在する, 学年別にみると1年生のコミュニケーション・スキルが低い, 性別でみると女性のほうが男性よりもコミュニケーション・スキルは高いことなどが明らかとなった(牧野, 印刷中)。また, コミュニケーション・スキルの高い生徒ほど周りからソーシャル・サポートを得ていた。これらは, 現役の中学生を対象とした貴重な研究成果であり, 今後, 中学生のコミュニケーション能力, 中学生の人間関係の構築と継続に関する研究に大きく貢献すると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 中学生を対象としたコミュニケーション・スキル尺度の作成2009

    • 著者名/発表者名
      牧野幸志
    • 雑誌名

      経営情報研究 17(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 現代中学生のコミュニケーション・スキルと精神的健康との関係2009

    • 著者名/発表者名
      牧野幸志
    • 雑誌名

      経営情報研究 17(印刷中)

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi