研究概要 |
平成22年度前半に,平成21年後半に中学生を対象として行ったコミュニケーション・スキル訓練の効果の分析を行った。夏休み中に無作為に選ばれた少人数の現役中学生に対して訓練プログラムを実施した。分析の結果,もともとコミュニケーション・スキルの低い生徒には1日(約6時間)の訓練の直後にもコミュニケーション・スキルへの促進効果がみられた。特に,会話スキルや関係構築スキルに促進効果がみられた。しかしながら,もともとコミュニケーション・スキルが高い生徒に対しては,訓練による促進効果はみられなかった。 平成22年度後半に,コミュニケーション・スキル訓練が自己評価に与える影響について検討した。このプログラムの適用性を確かめるために,夏休み中に無作為に選ばれた少人数の中学生に対して訓練プログラムを実施した。大学生がスキル訓練のサポートを行った。その結果,もともとコミュニケーション・スキルの低い生徒には1日(約5時間)の訓練の直後にもコミュニケーション・スキルへの促進効果がみられた。特に,会話スキルや関係構築スキルに促進効果がみられた。しかしながら,もともとコミュニケーション・スキルが高かった生徒に対しては天井効果がみられ,訓練による促進効果はみられなかった。平成22年度以降は,この訓練プログラムの効率を考え,30名程度のクラス単位で実施し,訓練の汎用性を確認する。
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