研究概要 |
食品の錯視現象を探る研究の一環として、食品の外観から鮮度を知覚するメカニズムを実験心理学的に検討した。その結果、輝度ヒストグラムのパターンにより、食品の鮮度が変化して見える錯覚が生じていることが示された。また、貫入運動において,貫入前後の速度差及びそれぞれの加速度変化が,視覚による材質判断を規定することが示唆された。貫入後の加速度変化や速度差の効果は,貫入運動における力学的パラメータとの類似性が挙げられるが,貫入前の加速度変化もかたさ判断に影響を及ぼすなど,視覚判断特有の傾向も見出された。
|