本研究の目的は、わが国の外国籍幼児に対する保育の課題や保育方法、保育者と外国籍保護者との連携方法を、米国のマイノリティの子どもに対する保育を参考に明らかにすることである。 米国の「文化的に敏感な教育」(culturally responsive pedagogy)から、保育者は個々の子どもの文化的背景に合わせたカリキュラムや保育方法を選び、評価する必要性が指摘された。 また、米国では保護者はボランティアとして日々の保育に参加し、国も保育者と保護者とのコミュニケーションを援助するための手引書を作成しており、わが国の課題が示された。
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