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2009 年度 実績報告書

学習支援者の専門性と力量形成に関する研究―成人学習支援の視点から

研究課題

研究課題/領域番号 20730492
研究機関東京学芸大学

研究代表者

倉持 伸江  東京学芸大学, 教育学部, 講師 (60401593)

キーワード学習支援者 / 成人教育 / 成人学習者 / 省察的実践 / 実践コミュニティ / 社会教育 / 生涯学習 / 力量形成
研究概要

地域・職場のコミュニティをつくる成人の学習を援助する学習支援者の専門性と力量形成に関して次の3つの研究課題について理論的・実践的研究に取り組んだ。
課題(1) 成人学習支援者とは誰か
社会教育を中心に福祉や保育、教師教育など多様な領域において学習支援や人材育成に関わる入びとの実態を探り、領域を横断する「成人学習支援者」という考え方が成り立ちうることを検討した。これまで実態として成人学習者を支援する実践に取り組みながら成人学習支援者として位置づけられてこなかった人々をとらえなおし、整理したところに意義がある。
課題(2) 成人学習支援のための専門性とは何か
理論研究・事例研究について国内外の文献資料を収集し、各領域における学習支援者への聞き取りおよび社会教育分野を中心とした実践研究の検討を行い、成人学習支援のための専門性を検討した。またこれまでほとんど検討が進められてこなかったが、現場では近年大きな課題として直癒している「評価」の視点から検討を進め、何が専門性として評価されるのか、またどうすれば実践を評価しうるのかについて先行研究を整理することで課題をまとめた。
課題(3) 実践的な力量形成のために何が必要か
成人学習支援者の実践的な能力の開発は、支援者自身の実践の省察を中心として取り組まれ展開されていくという省察の考え方に基づき、D.ショーンの省察的実践論について検討した。省察による力量形成が十分に効果を発揮するためには、個人の取り組みだけではなくその学習支援者の属する組織のあり方や力量形成のシステムも問い直し、変容させていく必要があることから、実践コミュニティ(community of practice)の概念に着目し、E.ウェンガーの議論を中心に理論的検討を行った。また、北アメリカにおけるContinuing professional educationと成人教育学との関連を検討した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 翻訳:ビビアンW.モット「職場での専門知の開発」2010

    • 著者名/発表者名
      倉持伸江
    • 雑誌名

      お茶の水女子大学生涯学習実践研究 8(印刷中)

  • [学会発表] オーバービュー:関連諸領域における研究の動向2009

    • 著者名/発表者名
      倉持伸江
    • 学会等名
      日本社会教育学会
    • 発表場所
      大東文化大学
    • 年月日
      2009-09-20
  • [図書] 学びあうコミュニティを培う 社会教育が提案する新しい専門職像2009

    • 著者名/発表者名
      日本社会教育学会編
    • 総ページ数
      209-221(共同執筆)
    • 出版者
      東洋館出版社

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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