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2008 年度 実績報告書

幼稚園から小学校への協同性の発達と教師の援助:縦断的観察による活動ごとの発話分析

研究課題

研究課題/領域番号 20730493
研究機関福井大学

研究代表者

岸野 麻衣  福井大学, 教育学研究科教職開発専攻, 講師 (80452126)

キーワード幼児期 / 遊び / 協同性 / 教師の援助
研究概要

本研究では, 幼稚園から小学校への移行時において, 授業の成立や教科の学習の前提となる「協同性(共通の課題目的に対して試行錯誤しながら協力して実現しようとすること)」の発達とそれに向けた教師の援助について, 幼稚園から小学校への縦断的観察により, 具体的な活動タイプによる特徴を検討する。1年次である平成20年度は, 幼稚園の年長児クラスにおいてビデオを用いた観察調査を行った。分析においては, 特に自由遊びの活動に焦点を当て, 協同的な遊びに向けて小集団での遊びがどのように展開し, 教師がどのように援助しているのかについて検討した。エピソードごとにデータを区切り, 遊びの様子を分類し, 協同に向かう子どもの表現や共有の仕方を明らかにした。その結果, 目の前の対象に関わる面白さを通して, 子どもが互いに知識・知恵・身体・声を交わして遊びが展開する過程や, 一つの目標に向けて, その手立てについて子どもが意見を出し合っていく過程, 目標に向けて問題が出現する中で, 教師の援助により, 問題の明確化や解決策の可視化, 共有化が行われていく過程や, 子どもがそれぞれに小さな役割を背負い, 補い合いつつ様々な方法を模索していく過程が明らかになった。幼稚園段階においては, まずは小集団の中でこのような体験を積み重ねていく必要性があることが明らかになり, 教師が子どもの遊びを援助していくにあたって気をつけるべきことについて示唆を得ることができた。2年次には小学校での観察調査を行い, このような幼稚園段階での子どもの協同性が小学校にどのようにつながっていくのかを検討していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 幼児の遊びにおける小集団での意思決定プロセス2009

    • 著者名/発表者名
      岸野麻衣
    • 学会等名
      日本発達心理学会第20回大会
    • 発表場所
      日本女子大学
    • 年月日
      2009-03-23

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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