• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

科学者の探求手法を体験することで科学的思考を学ぶカリキュラムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 20730498
研究機関京都大学

研究代表者

中池 竜一  京都大学, 教育学研究科, 助教 (00378499)

キーワード学習支援システム / シミュレーション / 科学的リテラシー / 仮説形成・検証プロセス / Web-based
研究概要

広告やテレビの情報番組などの日常にあふれる「科学的に示された事実」について,その確からしさをおおよそ判断することができるような,いわば広義の「科学的リテラシー」の獲得を手助けするような学習形態およびそのカリキュラムを開発することが本研究のもっとも大きな目標である.具体的にその手法として科学者の探究プロセス,すなわち実験を通した仮説形成・検証プロセスの体験学習に注目した.Webベースの教育情報システムを用いて仮想的なマイクロワールドを学習者に提供し,学習者がシステム上で探究活動を繰り返すことで科学的に示された事実の厳密性を理解することを目指した.
本年度は,(1)Webベースの教育情報システムの改良と,(2)科学的リテラシーとして具体的に学ぶ内容について体系的にまとめることを目的とし研究を進めた.その成果は次の様なものである.
(1)Webベースのプロダクションシステムの改良を進め,他のアプリケーションから本システムの機能を呼び出し利用できるようWeb API機能を追加した.Web APIを使うことでカリキュラム開発を独自に行っている研究者および教育者が,インターネット越しに本システムの諸機能を自らのカリキュラム(およびシステム)に取り込むことができる.
(2)また,本システムで学ぶべき内容については,PISAにおける科学的リテラシーの枠組みを参考にしながら特に小・中学生を対象に検討した.PISA科学的リテラシーの「状況・文脈」「科学的能力」「科学的知識」「科学に対する態度」という4つの枠組みに対応付けながら,具体的なカリキュラムについて検討した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 連載思考力・判断力・表現力を育てるパフォーマンス課題(6)理科における「本質的な問い」とパフォーマンス課題2012

    • 著者名/発表者名
      中池竜一
    • 雑誌名

      指導と評価

      巻: 3月号 ページ: 52-55

    • URL

      http://dx.doi.org/10.1527/tjsai.26.536

  • [雑誌論文] モデルを作ることによる認知科学の授業実践2012

    • 著者名/発表者名
      三輪和久・寺井仁・森田純哉・中池竜一・齋藤ひとみ
    • 雑誌名

      人工知能学会論文誌

      巻: 27 ページ: 61-72

    • URL

      http://dx.doi.org/10.1527/tjsai.27.61

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 認知科学の入門的授業に供するWeb-basedプロダクションシステムの開発2011

    • 著者名/発表者名
      中池竜一、三輪和久、森田純哉、寺井仁
    • 雑誌名

      人工知能学会論文誌

      巻: 26 ページ: 536-546

    • DOI

      10.1527/tjsai.26.536

    • 査読あり
  • [学会発表] モデルを作ることによる認知科学の授業実践2011

    • 著者名/発表者名
      三輪和久、寺井仁、森田純哉、中池竜一、齋藤ひとみ
    • 学会等名
      日本認知科学会第28回大会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2011-09-24

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi