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2010 年度 自己評価報告書

科学者の探求手法を体験することで科学的思考を学ぶカリキュラムの検討

研究課題

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研究課題/領域番号 20730498
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関京都大学

研究代表者

中池 竜一  京都大学, 教育学研究科, 助教 (00378499)

研究期間 (年度) 2008 – 2011
キーワードカリキュラム開発 / プロダクションシステム / 仮説形成・検証プロセス / 学習支援システム / 科学リテラシー
研究概要

「科学的に示された事実」と称するためには一定の手続きが必要である.仮説形成・実験による仮説検証,多くの科学者の手によるレビューと追試実験という客観科学的な手法を通して新しい理論が形成されること,そして既存の理論が覆されるためには,これまでの積み重ねを明確に否定する仮説(およびその証拠となる実験結果)が多くの専門家の間で共有される必要があることを理解するだけでも,日常の多くのケースで「科学的」であるかどうかおおよその判断が可能になるだろう.広告やテレビの情報番組で紹介される製品および理論が「科学的に確からしい」「科学的にはまだ検討段階」「科学的に明らかに間違い」のいずれの状態であるのかを,より確実に判断できる力,いわば広義の「科学リテラシー」の獲得を目指すカリキュラムを開発することが本研究の最も大きな目標である.
このカリキュラム開発の特徴として,学習科学を理論的な背景とした探求型共同学習,その探求を実時間内で実現するために教育工学を背景としたコンピュータ上のマイクロワールドの利用,そして,カリキュラム開発に用いる手法として,カリキュラム設計論の一つである「逆向き設計」論を用いることの三点が挙げられる.いわば,学習科学,教育工学,カリキュラム設計論の融合による評価にもとづくカリキュラム開発とその実践がこの研究の主題となる.
具体的な研究計画としては,研究期間の前半で,(1)「科学的研究手法に関する知識の解明と系統立てた整理」と(2)「段階ごとに分けた知識を学習支援システムに実装」という二つの目的の同時並行的かつ再帰的な達成を目指し,研究期間の後半では,(3)「得られた知見をもとにカリキュラムとしての完成度を高める」.そのために,カリキュラム設計論である「逆向き設計」論を用いたカリキュラム開発を推進する.カリキュラムの完成度を高めることにより,(4)最終的なシステムとカリキュラムの一般公開を目指す.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 認知科学の入門的授業に供するWeb-basedプロダクションシステムの開発

    • 著者名/発表者名
      中池竜一・三輪和久・森田純哉・寺井仁
    • 雑誌名

      人工知能学会論文誌 in press

  • [学会発表] 問題の作成とモデルの構築を支援するユーザインタフェースの開発2010

    • 著者名/発表者名
      森田純哉・三輪和久・中池竜一・寺井仁・齋藤ひとみ
    • 学会等名
      人工知能学会第58回 先進的学習科学と工学研究会資料
    • 年月日
      20100300
  • [学会発表] Web-Basedプロダクションシステムの開発とその評価2009

    • 著者名/発表者名
      中池竜一・三輪和久・森田純哉・寺井仁
    • 学会等名
      人工知能学 会第55回先進的学習科学と工学研究会 資料
    • 年月日
      20090300
  • [学会発表] どこでも学習できるWeb-based プロダクションシステムの開発と評価2009

    • 著者名/発表者名
      中池竜一・三輪和久・森田純哉・寺井仁
    • 学会等名
      日本認知科学会第26回大会発表論文 集
    • 年月日
      20090000

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公開日: 2012-03-09   更新日: 2016-04-21  

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