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2009 年度 実績報告書

国民学校芸能科音楽の研究―長野県師範学校附属国民学校の実態と聞き取り調査を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 20730511
研究機関長野県看護大学

研究代表者

小林 玲子  長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00468232)

キーワード芸能科音楽 / 聞き取り調査 / 音楽教育史 / 国民学校 / 長野県師範学校
研究概要

1941年4月に公布された「国民学校令」において、それまでの尋常小学校は国民学校となり、全ての教科目が再編成された。尋常小学校での「唱歌科」は「芸能科音楽」となり、教科内容が大きく変わることとなった。『国民学校芸能科音楽指導解説』(日本放送出版協会、1941年)、長野県師範学校附属国民学校教科研究会編『国民学校教科の実践的研究』(1941年)の分析を行なうことを通して、「国民学校令」において示される教育方針が、国民学校生徒への音楽教育として、実際にどのように実現しようとされたのかを考察した。『国民学校教科の実践的研究』には、長野県師範学校が「芸能科音楽」によって国民学校生徒の音楽における能力の開発を目指した研究内容が述べられている。
従来の尋常小学校生徒に対する「唱歌科」が単音唱歌のみであったのに対して、芸能科音楽には「合唱」、「器楽」、「鑑賞」、「音感教育」という新しい領域が加わった。当時の長野県師範学校附属国民学校生徒への聞き取り調査を行なったところ、音感教育の記憶がはっきりと語られることが多かった。また、「合唱」や「輪唱」、「器楽」、「(レコード等の)鑑賞」への記憶が楽曲とともに鮮明な印象として多く語られた。
長野県師範学校附属国民学校で当時行なわれた芸能科音楽授業や音楽会、学校行事等における音楽活動で、長野県師範学校附属国民学校の音楽教師が、国民学校令で加えられた新しい音楽教育の領域を積極的に取り入れた事実が分かってきた。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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