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2008 年度 実績報告書

いじめ傍観者の被害者への援助抑制理由とその規定要因に関する分析

研究課題

研究課題/領域番号 20730531
研究機関富山大学

研究代表者

久保田 真功  富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (00401795)

キーワード教育学 / 社会学
研究概要

本研究の目的は、いじめの渦中にある小・中学生を対象とした調査をもとに、いじめ傍観者の被害者への援助抑制理由と、その規定要因を明らかにすることにある。平成20年度においては、次の3点について検討を行った。
第1に、いじめに関する先行研究の収集およびその整理である。国内の論文については、「CiNii」(論文情報ナビゲータ)で検索した結果(大学紀要と学会誌に限定)にもとづき収集した。また、国内の学術論文だけではなく、国内の書籍や海外の書籍も収集した。これらを読み進め整理していくなかで、先行研究における本研究の位置づけを明確にした。
第2に、大学生を対象とした質問紙調査の分析である。子どもたちを対象に調査を実施する前に、手始めとして大学生を対象に同種の回顧調査を実施し、その分析を行った。結果、(1)いじめを目撃した経験を有する者は過半数を占めており、彼らの多くは傍観的な態度をとっていたこと、(2)一口に傍観者といっても、いじめを傍観した理由は多岐にわたっていること、(3)いじめを傍観した理由には、目撃したいじめの具体的状況(いじめを目撃した際のクラスイメージ、被害者の特性など)や、目撃者の過去のいじめとの接触経験(被害経験、加害経験)が影響を及ぼしていること、などが明らかとなった。分析結果をまとめた論文については、日本子ども社会学会に投稿し、学会誌に掲載された。
第3に、小・中学生を象とした質問紙調査の作成である。これについては現在作成中であるが、できる限り早く完成させ、調査を実施したいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] いじめ傍観者の被害者への援助抑制理由とその規定要因に関する分析-大学生を対象とした回顧調査をもとに-2008

    • 著者名/発表者名
      久保田真功
    • 雑誌名

      子ども社会研究 14

      ページ: 17-28

    • 査読あり
  • [備考] 日本子ども社会学会ホームページ

    • URL

      http://js-cs.jp/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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