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2008 年度 実績報告書

台湾の小・中・高校教科書とナショナル・アイデンティティに関する包括的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730534
研究機関国際教養大学

研究代表者

山崎 直也  国際教養大学, 国際教養学部, 助教 (10404857)

キーワード比較教育 / 教科書 / ナショナリズム / 教育改革 / 社会科教育 / 歴史教育 / 台湾
研究概要

初年度となる平成20年度は、二度の台湾現地調査を実施し、関連資料の収集、現地研究者との意見交換を行った。南一、康軒、翰林の3社を中心に、現在使用されている小・中・高校の人文・社会各教科の検定教科書を体系的に収集するとともに、かねてより所有していた1960〜90年代の国定教科書の整理を行い、国定教科書と検定教科書の比較研究を行う準備を整えた。本研究の主題である2000年代の検定教科書にみるナショナル・アイデンティティに関しては、当初の計画通り、国民中学『社会』教科書から分析を開始し、その成果の一部を平成20年11月の日本国際教育学会第19回大会で発表した。
また、上記学会発表のほか、学会口頭発表1件、論文発表1件および書籍の刊行を行った。日本比較教育学会第44回では、台湾における中等教育の多様化について、特に学校形態の多様化に焦点を当てて論じた。『海外事情』第57巻1号所載の論文は、馬永九新政権の教育政策と中台関係を論じたものである。同論文は直接的な教科書分析ではないが、筆者の過去の研究が示す通り、政権交代と中台関係は台湾の教科書の内容は、教科書の変化に影響をあたえる要因である。したがって、同論文の執筆を通じて得られた知見は、本研究にも寄与するところを含んでいる。2009年2月に刊行した単著書『戦後台湾教育とナショナル・アイデンティティ』は、国民中学「公民と道徳」の国定教科書に関する研究をまとめたものである。本研究の前史として、上述の国定教科書と検定教科書の比較研究の基礎となるものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 馬英九政権の教育政策と中台関係2009

    • 著者名/発表者名
      山崎直也
    • 雑誌名

      海外事情 第57巻1号

      ページ: 60-72

  • [学会発表] 台湾の検定教科書にみるナショナル・アイデンティティ-国民中学『社会』教科書を中心に-2008

    • 著者名/発表者名
      山崎直也
    • 学会等名
      日本国際教育学会第19回大会
    • 発表場所
      早稲田大学早稲田キャンパス
    • 年月日
      2008-11-16
  • [学会発表] 台湾における中等教育の多様化2008

    • 著者名/発表者名
      山崎直也
    • 学会等名
      日本比較教育学会第44回大会
    • 発表場所
      東北大学川内北キャンパス
    • 年月日
      2008-06-28
  • [図書] 戦後台湾教育とナショナル・アイデンティティ2009

    • 著者名/発表者名
      山崎直也
    • 総ページ数
      285
    • 出版者
      東信堂

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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