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2010 年度 実績報告書

台湾の小・中・高校教科書とナショナル・アイデンティティに関する包括的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730534
研究機関国際教養大学

研究代表者

山崎 直也  国際教養大学, 国際教養学部, 助教 (10404857)

キーワード台湾 / ナショナル・アイデンティティ / 教科書 / 教科書制度 / 教育改革 / 教育政策 / 社会科教育 / 比較教育
研究概要

本年度は、昨年度に引き続き教科書の「内容」の分析(2000年代の検定教科書の出版社間比較及び検定教科書とかつての国定教科書の比較)を進めるとともに、2000年代の教科書「制度」をめぐるポリティクスを重点的に研究した。民主化・自由化を背景に、1990年代を通じた国定制からの移行の末に成立した台湾版教科書検定制度が、2000年代に至り様々な「揺り戻し」の動き(国定制への回帰の動き)に翻弄され、定着の困難に直面している状況を論じたわけだが、この教科書制度をめぐるポリティクスはまた、本研究がかねてより論じてきた教科書内容をめぐるポリティクスと分かちがたく結びつくものであった。
2000年代台湾における教科書検定制度の定着(の困難)という主題については、2010年6月の日本比較教育学会第46回大会で口頭発表を行い、その内容をまとめた論文が同学会の『比較教育学研究』第42号(2011年1月刊)に掲載された。
本科研費補助金による3年間の研究により、これまで継続的に取り組んできた台湾の国定教科書に関する研究の射程を有効的に拡大することができた。この間に体系的に収集した2000年代の小・中・高校教科書(人文系科目と社会系科目の双方を含む)の内容の分析は、今後論文の形で発表していく予定だが、それと同時に、最終年度に緒についた教科書制度をめぐるポリティクス、及びそれに代表される教育の多様化の定着をめぐる諸問題という副次的な研究課題についても、今後考察を深めていきたいと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 台湾における教科書検定制度の定着をめぐる諸問題-2000年代の揺り戻しの動きに注目して-2011

    • 著者名/発表者名
      山崎直也
    • 雑誌名

      比較教育学研究

      巻: 42号 ページ: 42-59

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 台湾2011

    • 著者名/発表者名
      山崎直也
    • 雑誌名

      諸外国における教育課程の基準

      ページ: 121-129

  • [学会発表] 台湾における教育の自由化・多元化をめぐる葛藤-教科書制度を中心に-2010

    • 著者名/発表者名
      山崎直也
    • 学会等名
      日本比較教育学会
    • 発表場所
      神戸大学
    • 年月日
      2010-06-27
  • [学会発表] 馬英九の高等教育政策と中台関係2010

    • 著者名/発表者名
      山崎直也
    • 学会等名
      日本台湾学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2010-05-29

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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