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2008 年度 実績報告書

教師の省察的実践の創造に資する校内研修プログラムと授業の臨床的研究のデザイン

研究課題

研究課題/領域番号 20730543
研究機関福島大学

研究代表者

吉永 紀子  福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (30344823)

キーワード教師の力量形成 / 授業の省察的実践 / 校内授業研究会 / ライフヒストリー / 同僚性 / アクションリサーチ
研究概要

本研究は、目的(1)1人ひとりの教師が自らの実践課題に即して省察・実践していくことを可能にする校内研修のあり方について、事例に基づいて明らかにすること、目的(2)校内研修を活性化し、教師相互の省察的実践を促進していく授業の臨床的研究のあり方を検討することを目的として研究を進めてきた。
昨年度は特に校内授業研究会の運営方法についての検討と、個々の教師の実践課題との関連づけに焦点を当て、事例研究を行った。福島県内の公立小学校1校、公立中学校1校に加えて、宮城県内の公立小学校2校、栃木県内の公立小学校1校における校内研修の取り組みにアドバイザーとして参加しながら事例を蒐集・考察した結果、下記の2点が整理された。
考察(1) 授業研究の事後検討会では、1位のにおける<目的-手>連関の一般化や、教材による授業の目的達成の確実性の検証に解消されない、授業者自身のライフヒストリーに基づく実践課題に即した検討過程が位置づけられる必要があること。
考察(2) 授業研究においては、授業者のみならず参観者における実践課題に即した授業をみる視点、子どもの学びをとらえる視点を自覚化できる支援を行い、授業者と参観者がともに授業研究において学び合う関係(同僚性)を構築していくための素地を耕していくことが重要であること。
以上の考察結果をもとに、本年度は(1) 校内授業研究会の運営による個々の教師の省察過程の事例研究に加えて、(2) 研修主任の果たす役割に関する考察を深めていく必要があることが確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 教室における子どもの<声>*<文字>を育てるということ-椙田萬理子(奈良女附小)の実践を手がかりとして-2009

    • 著者名/発表者名
      吉永紀子
    • 雑誌名

      福島大学国語教育文化学会編『言文』 56

      ページ: 78-90

  • [学会発表] 教室談話における教師の役割に関する-考察-自律した学び手の育ちを志向する授業の分析をもとに-2008

    • 著者名/発表者名
      吉永紀子
    • 学会等名
      日本教育方法学会第44回大会・自由研究発表
    • 発表場所
      愛知教育大学
    • 年月日
      2008-10-12

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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