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2008 年度 実績報告書

話し合い指導における視覚情報化ツールの活用に関する発達的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730544
研究機関筑波大学

研究代表者

長田 友紀  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (70360956)

キーワード国語科 / 音声言語指導 / 話し言葉指導 / 話し合い / 視覚情報 / 状況的認知
研究概要

本研究では、特に事中指導の段階において、なんらかの形で話し合いを視覚情報化させる手段を「視覚情報化ツール」と呼び, 国語科での指導方法の開発を行った。本年は, ツールの活用に関する理論的基盤の検討を主に文献研究によって行った。研究費は, そのための文献購入, 学会発表旅費として使用された。大学生における話し合いの視覚情報化ツールの効果についてのケーススタディ的な分析をした。
その結果, 話し合いのメモの取り方について, 量的な面から見れば, メモの総記述化を指示された群は, メモの量も当然多く, 事後の報告量もやはり増えている。しかし, メモの図示化を指示された群では, 図示化によりメモ量は少なくても, 「報告書」の量は総記述化群とは変わらなかった。また, 報告書の記述内容をテキストマイニングにより分析した結果, 図示化群は総記述化群に比ベて, 話題の要約や論点の提示, 意見間の関係の明示がよく行われていることが明らかとなった。つまり, 量的には話し合いを図示化しても特段の問題はないという仮説を立てることができる。また内容面においてもツールの使用により学習者の認知がより論理的に行われていると示唆される。
本事例の分析について, 第52回日本読書学会において報告をおこなった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 話し合い指導における学習過程上の困難点-状況的認知アプローチからみた事前・事中・事後指導-2009

    • 著者名/発表者名
      長田友紀
    • 雑誌名

      筑波大学日本語日本文学会『日本語と日本文学』 47

      ページ: 1-12

    • 査読あり
  • [雑誌論文] グループ討議において学習者が抱える二重性-なぜグループ討議の指導は必要なのか-2009

    • 著者名/発表者名
      長田友紀
    • 雑誌名

      日本国語教育学会編『月刊国語教育研究』 443

      ページ: 50-57

  • [学会発表] 話し合いにおけるメモと事後の報告との関係-テキストマイニングを用いた大学生の質的データ分析-2008

    • 著者名/発表者名
      長田友紀
    • 学会等名
      第52回日本読書学会
    • 発表場所
      筑波大学附属学校教育局
    • 年月日
      2008-08-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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