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2009 年度 実績報告書

話し合い指導における視覚情報化ツールの活用に関する発達的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730544
研究機関筑波大学

研究代表者

長田 友紀  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (70360956)

キーワード国語科 / 音声言語指導 / 話し言葉指導 / 話し合い / 視覚情報 / 状況的認知
研究概要

本研究では、特に事中指導の段階において、なんらかの形で話し合いを視覚情報化させる手段を「視覚情報化ツール」と呼び,国語科での指導方法の開発を行っている。
本年度は,(1)ツールの活用に関する理論的基盤の検討を文献研究によってさらに行った。研究費は,そのための文献購入として使用された。(2)大学生における話し合いの視覚情報化ツールの効果について、さらに詳細な検討を行った。(3)研究の成果をふまえ、広く一般的な形で話し合い指導の方法を提案した。
(1)(2)の詳細な統計的分析の結果,話し合いのメモの取り方について,量的な面から見れば,メモの総記述化を指示された群は,メモの量も当然多く,事後の報告量も有意に増えている。しかし,メモの図示化を指示された群では,図示化によりメモ量は少なくても,「報告書」の量は総記述化群とは有意差はなかった。つまり,量的には話し合いを図示化しても特段の問題はないという仮説をはっきりと立てることができた。内容面においてツールの使用により学習者の認知がどのように行われるかを詳細に検討することが次の課題である。(3)については、文科省初等教育局発行の雑誌論文において、本研究成果をわかりやすく実践的な形で提案した。その結果、複数の学校より本論文に対して問い合わせがあり学校現場の観察および講演を実施した。実際の学校現場においても本研究が期待されており、その成果が具体的に活用された事例であるといえる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 話合いの構造把握を可能にする視覚情報化2009

    • 著者名/発表者名
      長田友紀
    • 雑誌名

      初等教育資料 850

      ページ: 74-77

  • [雑誌論文] 話し合いの視覚情報化によって事後の報告はどのように変化するか―大学生によるメモと報告書の語数の量的分析による一考察―2009

    • 著者名/発表者名
      長田友紀
    • 雑誌名

      人文科教育研究 36

      ページ: 1-12

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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