• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

視覚的イメージを活用した音楽鑑賞の指導法開発

研究課題

研究課題/領域番号 20730550
研究機関山梨大学

研究代表者

小島 千か  山梨大学, 教育人間科学部, 准教授 (80345694)

キーワード音楽的諸要素 / パウル・クレー / ポリフォニー
研究概要

本研究は、小・中学校の音楽鑑賞において視覚的イメージを関わらせることによって、学習者に分析的で創造的な音楽聴取を促すことを目標とした指導法の開発を目的としている。
まず、第一の目的である、音楽の要素の特徴を感じ取る為の教材音源の作成に関しては、「音色」に関するものは完成させ、大学の授業においては使用し、その有効性を明らかにした。
第二の目的である、パウル・クレーの絵画で音楽に関わるものを全て集め、傾向や内容で分類し、彼の音楽絵画に関する資料を作成することについては、パウル・クレーの絵画と音楽の関わりについて文献調査を行った。パウル・クレーの作品と音楽に関する最新の論文等から情報を得て、新たな分類の視点を導いた。それは、クレーが、音楽的構造を絵画に援用している部分として、「時間」に伴う「重なり」と「動き」、「線」と「色彩」が重要な視点であるということである。これにより、21年度、彼の音楽的絵画を「視覚デザインによるもの」と「技法」によって分類したが、それに「時間」に伴う「重なり」と「動き」、「線」と「色彩」の視点も加味して、彼の音楽的絵画を分析・分類した。これを音楽構造の理解の一助として音楽鑑賞教育での教材として使用できるものにまとめるのが、22年度の課題である。また、学習者に、音楽鑑賞時の視覚的イメージを言語表現させたものを録音し分析したことにより、これらの絵画の中で、どの絵画をどのように授業で用いることが効果的かを考察した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Visual Representation of Polyphony : Its Use in the Teaching and Assessment of Music Appreciation多声音楽の視覚的表現-音楽鑑賞の指導と評価におけるその使用-2010

    • 著者名/発表者名
      小島千, か
    • 雑誌名

      教育実践学研究(山梨大学教育人間科学部附属教育実践総合センター研究紀要) 15

      ページ: 134-143

  • [学会発表] 音楽鑑賞時の視覚的イメージとその言語表現-大学での授業実践を通して-2009

    • 著者名/発表者名
      小島千, か
    • 学会等名
      日本音楽表現学会 第7回大会
    • 発表場所
      宮城教育大学
    • 年月日
      2009-06-14
  • [備考]

    • URL

      http://erdb.yamanashi.ac.jp/rdb/A_DispInfo.Scholar/1_6/B57FACE3B4256FDC.html

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi