音楽鑑賞教育において視覚的イメージを関連させて、学習者に分析的で創造的な音楽聴取を促すことを目指した指導法を開発した。それは、学習者に音楽鑑賞に伴って視覚的表現や絵画鑑賞をさせるものであり、その時に用いる教材音源の作成と鑑賞させる絵画の選定を行った。音源は、音楽的諸要素の意識化とポリフォニーの理解を促すもので、その有効性を確認する中で、視覚的イメージを関わらせることの重要性も明らかになった。絵画の選定では、パウル・クレーのポリフォニーを視覚化した作品について明らかにし、音楽鑑賞に関連させる視点や作品を提示した。
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