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2013 年度 実績報告書

G.S.ホールの児童研究と特別な教育的配慮の理論と実践に関する史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20730563
研究機関北海道教育大学

研究代表者

千賀 愛  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10396335)

研究期間 (年度) 2008-04-08 – 2014-03-31
キーワードG.S. ホール / 児童研究 / 特別学級
研究概要

平成25年度は、①児童研究所におけるG.S.ホールの役割と運営、②地元教師への研修内容、③遅滞児への相談活動の視点から検討を行った。その成果は、学術雑誌に「クラーク大学児童研究所におけるG.S.ホールと遅滞児の相談・研修活動 : 設立初期(1909~1914年)を中心に」をテーマに投稿した論文の査読・修正を経て、『特殊教育学研究』51 (2 )pp.93-103 への掲載が決定した。その内容は、第一に運営・予算の側面では、児童研究所設立の予算獲得のためにホールが1906年に連邦児童局の研究所へ計画を応募し、1907年には複数の資産家への寄付金の嘆願を行っていた事実を確認した。第二に教師の研修では、クラーク大学教育学科のスタッフと連携しながらホールやバーナムが中心となって現職向けの講座を開き、とくに1909-11年には遅滞児や児童福祉に関する講義が開かれたことが明らかになった。第三に、1910年1月に開始された遅滞児部門の相談活動では、8-12歳児を中心に特別学級や留年を繰り返した子どもの相談や身体・運動・心理的な側面から様々な検査を多角的に行い、本人の特性や興味を考慮して進路先などを助言していたことが分かった。また異常児部門の心理学担当者が欠員になった1910年秋以降は小児科医を中心に対応にあたり、保護者や教師からの直接の相談はホールが書簡を通じて近隣の専門家を紹介していた事実が確認された。
また9月には日本デューイ学会(第57回研究大会・新潟青陵大学大会)において、「デューイ実験学校の現代的意義-デューイ実験学校から学ぶ-」について報告を行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] クラーク大学児童研究所におけるG.S.ホールと遅滞児の相談・研修活動 : 設立初期(1909~1914年)を中心に2013

    • 著者名/発表者名
      千賀 愛
    • 雑誌名

      特殊教育学研究

      巻: 51(2) ページ: 93-103

    • 査読あり
  • [学会発表] デューイ実験学校における多様性と個人差への視座

    • 著者名/発表者名
      千賀 愛
    • 学会等名
      日本デューイ学会第57回研究大会
    • 発表場所
      新潟青陵大学

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公開日: 2015-05-28  

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