研究概要 |
発達障害のある当事者にとって困難であるとされるコミュニケーションスキルでは,その障害の特徴として当事者の持つ困難のみに焦点が当てられるが,現実の生活場面の支援においては,障害当事者へどのような合理的配慮があれば,日常のコミュニケーションを円滑に進められる加藤観点からの支援が行われる。本研究では、ASD(自閉症スペクトラム症候群)に対して、非言語情報が伝達する話者情動を理解するための規則を教示すること(構造化)によって、非言語情報理解の課題成績の変化を検討する。この検討を通じ、非言語情報を活用して話者の情動を推測するスキルが、どのような指導法により改善するかを明らかにする。非言語情報処理のマーカとして前頭前野眼窩領域の活性化を計測する機器の検討と選定を行った。また,音声や表情を含む多様な非言語属性を持った言語的に無意味・有意味刺激の作成を行い,対照群として健常成人群での意味評定データを取得した。
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