自閉症児・者が示す特性への理解やそれへの対応の難しさ、社会の自閉症に対する誤った理解や認知の不十分さ等により自閉症児・者と暮らす家族は高いストレスを有しており、家族に対する支援の必要性は極めて高いとされている。また、自閉症は障害の状態像が多様であり、その様相はライフステージで大きく変化する。そのため、彼らと生活を共にする家族への支援のあり方についても画一的ではなく、家族のライフステージで生じるニーズに即しながら個別的に検討していくことが必要である。本研究では、家族(父親、母親、きょうだい)のニーズを包括的に取り扱う日本版個別家族支援計画を開発し、その実用性を検討することを目的とする。
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