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2010 年度 実績報告書

表現のモジュライ空間とねじれアレキサンダー不変量に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20740030
研究機関東京農工大学

研究代表者

森藤 孝之  東京農工大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (90334466)

キーワードモジュライ空間 / トーラス結び目 / アレキサンダー不変量
研究概要

今年度は研究課題「表現のモジュライ空間とねじれアレキサンダー不変量に関する研究」のうち,表現のモジュライ空間上の関数としてのねじれアレキサンダー不変量の明示公式とその基本的性質について詳しく考察した.より具体的には,トーラス結び目と呼ばれる性質のよい結び目のクラスについて,それらのねじれアレキサンダー不変量を剛性の観点から研究した.以下,得られた結果について述べる.
ねじれアレキサンダー不変量の各係数は,一般に結び目群のSL(2,C)表現空間上の有理関数として表される.また,ねじれアレキサンダー不変量の変数tを1とおいて特殊化すると,結び目外部空間のライデマイスタートーションが得られる.このとき,表現空間上の複素数値関数を一つ定めたことになる.結び目外部空間にザイフェルト多様体の構造が入る場合には,この複素数値関数が定数関数となることが知られている.本研究では,トーラス結び目の場合に,ねじれアレキサンダー不変量の変数を特殊化する前の段階での各係数自身が,表現空間上の定数関数になっていることを示した.
上記結果は,ねじれアレキサンダー不変量の明示式を具体的に記述することで得られている.その直接の系として,Silver-Williamsによって得られていた,トーラス結び目のねじれアレキサンダー不変量に関する定理の反例を構成することに成功した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Twisted Alexander polynomials for irreducible SL(2,C)-representations of torus knots2011

    • 著者名/発表者名
      Teruaki Kitano, Takayuki Morifuji
    • 雑誌名

      Ann.Scuola Norm.Sup.Pisa Cl.Sci.

      巻: (印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] Twisted Alexander polynomials of torus knots2011

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Morifuji
    • 学会等名
      The 7th East Asian School of Knots and Related Topics
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2011-01-11

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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