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2008 年度 実績報告書

4次元リーマン多様体内の曲面のツイスターリフトを用いた研究

研究課題

研究課題/領域番号 20740046
研究機関東京理科大学

研究代表者

長谷川 和志  東京理科大学, 理学部, 助教 (50349825)

キーワードツイスター空間 / ツイスターリフト / 調和切断
研究概要

本年度は当研究課題の基礎となる, ツイスター正則な曲面に関する研究を行った. 主要なテーマは, (1) ツイスター正則な曲面の構成, (2) ツイスター正則な曲面全体を外空間の共形変換で移りあうものを同一視した空間の決定, であった. ツイスターリフトを用いて, 曲面の性質を(概)複素多様体の性質を用いて研究すること等により, 次の事が分かった.
まず, (1) については, 曲面のツイスター正則性の外空間の共形不変性および3次元複素射影空間内の正則曲線を用い, 4次元ユークリッド空間内のツイスター正則な曲面についていくつかの結果を得た. 特に, ある種のツイスター正則な曲面は, ツイスターリフトが弱安定な調和切断となる曲面として特徴付けられることが分かった.
次に, (2)については, 外空間が4次元ユークリッド空間の場合に部分的な結果を得た. また, 外空間が他の空間の場合には, 4次元ユークリッド空間の場合とは異なる様相を示す例が見つかった. これにより, この(2)の問題は外空間の性質が大きく依存していることが予想されるので, 次年度以降の課題としたい.
上記の結果以外には, 外空間が4次元超ケーラー多様体の場合に, 複素幾何学的な幾何学量等に着目し, 種数が小さい曲面のツイスターリフトが調和切断となる曲面の特徴付けを得た. 特に, 4次元ユークリッド空間内の種数が0の曲面は, そのツイスターリフトが調和切断ならば, 曲面はツイスター正則であることも分かった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A generalization of Cartan's identities for isoparametric hypersurfaces and its applications2008

    • 著者名/発表者名
      N. Abe and K. Hasegawa
    • 雑誌名

      Result. Math 52

      ページ: 197-210

    • 査読あり
  • [学会発表] On low genus surfaces whose twistor lifts are harmonic sections2009

    • 著者名/発表者名
      長谷川和志
    • 学会等名
      日本数学会2009年度年会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2009-03-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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