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2009 年度 実績報告書

ゲージ理論を用いた位相不変量の非可換変形

研究課題

研究課題/領域番号 20740049
研究機関釧路工業高等専門学校

研究代表者

佐古 彰史  釧路工業高等専門学校, 一般教科, 准教授 (00424200)

キーワード微分トポロジー / 非可換幾何 / ゲージ理論 / インスタントン / ボーテックス / ADHM構成法 / 指数定理
研究概要

ゲージ理論のソリトンであるインスタントンとそれを分類する位相不変量であるインスタントン数の非可換変形について得られた研究成果の概要を述べる。インスタントンとはゲージ理論における曲率2形式の自己双対あるいは反自己双対方程式の解であり、方程式はインスタントン方程式とも呼ばれる。非可換変形とは空間の非可換化を変形量子化の方法で行うことを意味し、具体的にはすべての積をスター積(モヤル積)に置き換えることを指す。空間の非可換変形の影響でインスタントン方程式やその解も変形を受け、その解析が我々の研究の目的である。ここではゲージ理論を定義するベースの多様体として4次元ユークリッド空間を考え、ゲージ群はユニタリー群とする。
21年度では4次元ユークリッド空間上でなめらかな非可換変形を受けたインスタントンを背景としてもつディラック作用素の零モードを求めた。また、その零モードの漸近性を調べることで、ディラック作用素の指数を計算しインスタントン数と一致する事を示した。これは変形前のディラック作用素の指数とも一致している。その非可換変形を受けたインスタントンが背景のグリーン関数も求めた。さらに、これらを用いることにより、非可換インスタントンからADHM方程式を導出することに成功し、それによって滑らかに変形された非可換インスタントンとADHMデータの1対1対応を示す事もできた。これらの研究成果については、ICMPなどの国際会議で報告した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Noncommutative Deformation of Instantons and Vortexes2009

    • 著者名/発表者名
      Akifumi Sako
    • 雑誌名

      Journal of Geometry and Symmetry in Physics 14

      ページ: 85-96

    • 査読あり
  • [学会発表] ADHM構成法の非可換変形2010

    • 著者名/発表者名
      佐古彰史, 前田吉昭
    • 学会等名
      日本数学会2010年度年会
    • 発表場所
      慶應義塾大学
    • 年月日
      2010-03-25
  • [学会発表] Smooth Noncommutative Deformation of Instantons and the ADHM construction2009

    • 著者名/発表者名
      佐古彰史
    • 学会等名
      Helsinki Univ.HIP joint colloquia seminars
    • 発表場所
      Helsinki 大学
    • 年月日
      2009-08-11
  • [学会発表] Noncommutative Deformation of Instantons, Instanton Numbers and ADHM Construction2009

    • 著者名/発表者名
      佐古彰史
    • 学会等名
      ICMP(International Congress on Mathematical Physics)09
    • 発表場所
      Clarion Congress Hotel Prague
    • 年月日
      2009-08-03
  • [備考]

    • URL

      http://hb2.seikyou.ne.jp/home/sako/

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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