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2009 年度 実績報告書

空間非一様な非線型反応拡散方程式系がうみだす空間パターンにおける集中現象

研究課題

研究課題/領域番号 20740090
研究機関東京海洋大学

研究代表者

中島 主恵  東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (10318800)

キーワード非線形拡散系 / 特異極限 / スパイク / 遷移層 / 空間非一様性 / Allen-Cahn方程式
研究概要

空間非一様なある双安定型反応拡散方程式の遷移層をもつ定常解について以下の研究をすすめた.空間1次元の場合この問題は中島(2003),中島-田中(2003), Ai-Chen-Hastings(2005),浦野-中島-山田(2005)により扱われ,一箇所に折り重なった遷移層を持つ解の存在が示された.またこれらの解のモース指数は,遷移層やスパイクの数と位置により完全に決定されることが示されている.空間2次元以上の場合には,遷移層の形状が多様で複雑になるため遷移層の様子を解析することは難しい.領域を球対称に限ル場合にはDancer-Yan(2004), Du-Nakashima(2007)などの結果がある.Du-Nakashimaでは,場所によりポテンシャルの位置関係が異なる双安定系については,折り重なった遷移層をもつ球対称定常解のモース指数は拡散係数を無限小とするとともに限りなく大きくなるという事実,equal well depth条件が成立する双安定系においては,折り重なった遷移層のモース指数は拡散係数を無限小としても有限にとどまるなどを証明した.本年度は球対称に限られない一般の領域に対し遷移層をもつ解を構成した.また解の遷移層の現れうる位置を完全に決定することができた。この研究はLi-Nakashima(投稿中)に発表されている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] An Indefinite Nonlinear Diffusion Problem in Population Genetics, I : Existence and Limiting Profiles

    • 著者名/発表者名
      Linlin Su, Kimie Nakashima, Wei-Ming Ni
    • 雑誌名

      Discrete and Continuous Dynamical Systems-Series A (印刷中)

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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