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2009 年度 実績報告書

冷却高感度広視野望遠鏡による銀河面掃天観測

研究課題

研究課題/領域番号 20740106
研究機関名古屋大学

研究代表者

栗田 光樹夫  名古屋大学, 理学研究科, 助教 (20419427)

キーワード光赤外線天文学 / 星間物質 / 銀河中心
研究概要

2009年7月におよそ1カ月間南アにて銀河中心方向の5平方度にわたるUIR輝線サーベイ観測を行った。われわれの観測結果では、顕著なUIR輝線を放射する天体や広がった構造はこれまでの近赤外線の撮像観測等によって知られている星形成領域と星団の周辺のみの3天体でしか検出されなかった。UIRを放射するPAHは銀河に普遍的に存在すると考えられているが、M42のような大質量星形成領域に相当するようなUIR放射天体は銀河中心方向の5平方度からは確認できなかった。またいずれの天体も中心の1平方度に存在し、周辺の4平方度からは検出されなかった。
本年度で2年間の研究期間を終了するが目標サーベイ領域の2割に満たない領域しか達成できなかった。これは観測感度が低いために1平方度分のデータを取得するのに1晩以上要することが主な原因である。加えて冷却望遠鏡は装置全体を真空引きするため、望遠鏡先端に大きな窓を有する。この窓が低温高湿度の気象条件時には曇ってしまい、晴天でありながら観測できない状態が頻発した。今年度で課題期間は終了するが、装置の改良(光学系の修正、フィルター交換機構の交換、窓の曇り対策)を行ってより高い観測効率を実現し、のこりのサーベイ領域を観測したい。これに加え、装置の特殊さ(低熱雑音と広視野)から銀河中心方向の変光星モニタリング観測の共同研究依頼がある。そのために装置とドームのリモート観測化を実現する。これによってよりサーベイ観測の大幅な効率化が図られると期待する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 広視野冷却望遠鏡WFCT-IIによる銀河面脈動星探査の計画2010

    • 著者名/発表者名
      松永典之、栗田光樹夫, 他
    • 学会等名
      日本天文学会春季年会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2010-03-24
  • [学会発表] NIR Polarization monitoring of Eta Carinae in spectroscopic event2010

    • 著者名/発表者名
      栗田光樹夫
    • 学会等名
      Global-COE Workshop on Eta Carinae and its Surrounding Media
    • 発表場所
      Nagoya University
    • 年月日
      2010-01-10
  • [学会発表] NIR observations of Eta Carinae during the periastron in 2009 with WFCT22010

    • 著者名/発表者名
      左近樹
    • 学会等名
      Global-COE Workshop on Eta Carinae and its Surrounding Media
    • 発表場所
      Nagoya University
    • 年月日
      2010-01-10
  • [備考]

    • URL

      http://www.z.phys.nagoya-u.ac.jp/~ando/coldtel.htm

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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