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2009 年度 実績報告書

宇宙由来ニュートリノ事象の波形データに基づく高精度再構築

研究課題

研究課題/領域番号 20740124
研究機関千葉大学

研究代表者

間瀬 圭一  千葉大学, 大学院・理学研究科, 助教 (80400810)

キーワード宇宙線 / ニュートリノ / IceCube
研究概要

本研究の目的は現在世界最高の検出器体積を誇るIceCube検出器を用い、10^<20>eVを超える超高エネルギー宇宙線からの超高エネルギーニュートリノを捕らえることで、未だ謎に包まれた超高エネルギー宇宙線の起源に迫る事である。このために、今まで殆ど活かされていなかった波形データ情報を用いた高精度のニュートリノ事象再構築を行うことで、超高エネルギーニュートリノに対する感度を上げる。
本研究ではこの波形情報を用いた事象再構築の方法を確立し、以下の事を明らかにし、向上させる。
(1)エネルギー決定精度、角度分解能(2)超高エネルギーニュートリノに対する有効面積、感度(3)副次的に得られる南極の氷の性質、不定性。
2008年度までの研究により、氷の性質の理解で十分で無く、波形情報を十分には生かせないことが分かった。このため、2009年度は氷の性質をより良く理解する事に努めた。IceCubeにはこの氷の性質等を調べるために氷中に絶対較正された光源を埋めたり、各光検出器モジュールにLED光源が装着されている。これらの光源を用いたデータを使って、各検出器で受光した光量から光の伝搬具合を調べることで、氷の性質を詳細に調べた。その結果、今まで我々が標準的に用いていた氷の性質と検出器の下部で異なることが分かった。
今後この新たに求められた氷の性質のモデルを用いて、波形情報を用いた事象再構築を行い、上記目的を達成する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] IceCube実験48~氷の性質の再精査II2010

    • 著者名/発表者名
      間瀬圭一
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      岡山大学、岡山
    • 年月日
      2010-03-22
  • [学会発表] IceCube実験44~波形情報を用いた氷の性質の再精査2009

    • 著者名/発表者名
      間瀬圭一
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      甲南大学、神戸
    • 年月日
      2009-09-12
  • [学会発表] The extremely high energy neutrino search with Ice Cube2009

    • 著者名/発表者名
      間瀬圭一
    • 学会等名
      国際宇宙線会議
    • 発表場所
      ウッチ、ポーランド
    • 年月日
      2009-07-14

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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