研究概要 |
● PAMELA実験等における反粒子fluxの観測により、レプトンに結合する暗黒物質の存在が示唆されている。崩壊する暗黒物質に対して、その寿命とニュートリノ質量との間に強い関連があることを見出した。また右手型ニュートリノが高次元を伝搬する場合に、radionモジュライがこの性質をもつスカラー暗黒物質となることを示し、具体的な理論構成、陽電子fluxの議論をおこなった。 ● 上述の枠組,すなわち右手型ニュートリノが高次元時空にある場合に、さまざまなシーソー機構を提示し、将来実験において検証可能であることを示した。とくにLarge hadron colliderにおける3レプトン終状態のモードを重点的に解析し、モデルの観測可能性を考察した。 ● 高次元シーソーモデルについて、導出されるニュートリノ質量に対する時空の曲がりの影響を調べた。一般的な重力背景でのニュートリノ質量を評価した結果、曲がりを表す計量因子は全体的な係数としてのみ現れ、その他には全く影響を与えないことを見出した。
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