モジュライの織り成す新しい物理とその観測可能性

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20740135
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 吉岡 興一 京都大学, 理学研究科, 助教 (80363323)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 素粒子論

研究概要

フレーバー、CP、宇宙現象に関わる現在および将来の実験観測を通じて新しい物理の探求をおこなった。とくに自然界においてモジュライが果たす役割の検証を目指し、超対称理論、高次元理論、高エネルギー素粒子実験など多方面から研究を進めた。レプトン数・フレーバーの破れや超対称性の破れにともなうモジュライ場が、暗黒物質や加速器物理と関わる現象に着目して重点的に解析し、標準模型を超える新しい物理におけるモジュライ力学の観測可能性を議論した。

研究成果

• [雑誌論文] Universally Leptophilic Dark Matter From Non-Abelian Discrete Symmetry (2011)
  • 著者名/発表者名: N.Haba, Y.Kajiyama, S.Matsumoto, H.Okada, K.Yoshioka
  • 雑誌名: Physics Letters B695 ページ: 476-481
  • 査読あり
• [雑誌論文] Seesaw in the bulk (2011)
  • 著者名/発表者名: A.Watanabe, K.Yoshioka
  • 雑誌名: Progress of Theoretical Physics 125 ページ: 129-148
  • 査読あり
• [雑誌論文] Extra dimensions and Seesaw Neutrinos at the International Linear Collider (2010)
  • 著者名/発表者名: M.Asano, K.Fujii, N.Haba, S.Matsumoto,T.Nabeshima, T.Saito, Y.Takubo, H.Yamamoto, K.Yoshioka
  • 雑誌名: Physical Review D82 ページ: 093004
  • 査読あり
• [雑誌論文] Deep Correlation Between Cosmic-Ray Anomaly and Neutrino Masses (2010)
  • 著者名/発表者名: S.Matsumoto, K.Yoshioka
  • 雑誌名: Physical Review D82 ページ: 053009
  • 査読あり
• [雑誌論文] Seesaw Neutrino Signals at the Large Hadron Collider (2010)
  • 著者名/発表者名: S.Matsumoto, T.Nabeshima, K.Yoshioka
  • 雑誌名: Journal of High Energy Physics 1006 ページ: 058
  • 査読あり
• [雑誌論文] Geometry- free neutrino masses in curved spacetime (2010)
  • 著者名/発表者名: A.Watanabe, K.Yoshioka
  • 雑誌名: Physics Letters B683 ページ: 289-293
  • 査読あり
• [雑誌論文] Observable seesaw and its collider signatures (2009)
  • 著者名/発表者名: N.Haba, S.Matsumoto, K.Yoshioka
  • 雑誌名: Physics Letters B677 ページ: 291-295
  • 査読あり
• [雑誌論文] Flavor Symmetry Breaking and Vacuum Alignment on Orbifolds (2008)
  • 著者名/発表者名: T.Kobayashi, Y.Omura, K.Yoshioka
  • 雑誌名: Physical Review D78 ページ: 115006
  • 査読あり
• [雑誌論文] Tri-bimaximal Mixing from Cascades (2008)
  • 著者名/発表者名: N.Haba, R.Takahashi, M.Tanimoto, K.Yoshioka
  • 雑誌名: Physical Review D78 ページ: 113002
  • 査読あり
• [雑誌論文] Low-scale Gaugino Mass Unification (2008)
  • 著者名/発表者名: M.Endo, K.Yoshioka
  • 雑誌名: Physical Review D78 ページ: 025012
  • 査読あり
• [学会発表] ILCにおける高次元シーソー模型の右巻きニュートリノに関する測定精度の検証 (2010)
  • 著者名/発表者名: 齋藤智之, 浅野雅樹, 田窪洋介, 鍋島偉宏, 波場直之, 藤井恵介, 松本重貴, 山本均, 吉岡興一
  • 学会等名: 日本物理学会2010秋季大会
  • 発表場所: 九州工業大学
  • 年月日: 2010-09-14
• [学会発表] 余剰次元におけるニュートリノと逆シーソー機構 (2010)
  • 著者名/発表者名: 渡邊篤史, 吉岡興一
  • 学会等名: 日本物理学会2010秋季大会
  • 発表場所: 九州工業大学
  • 年月日: 2010-09-14
• [学会発表] Do the PAMELA anomaly and neutrino masses have the same origin? (2010)
  • 著者名/発表者名: 波場直之, 梶山裕二, 松本重貴, 鍋島偉宏, 岡田寛吉岡興一
  • 学会等名: 日本物理学会2010秋季大会
  • 発表場所: 九州工業大学
  • 年月日: 2010-09-13
• [学会発表] SeesawNeutrino Signals at the Large Hadron Collider (2010)
  • 著者名/発表者名: 松本重貴, 鍋島偉宏, 吉岡興一, 他ILC物理ワーキンググループ
  • 学会等名: 日本物理学会2010秋季大会
  • 発表場所: 九州工業大学
  • 年月日: 2010-09-11
• [学会発表] 曲がった空間上のシーソー機構について (2010)
  • 著者名/発表者名: 渡邊篤史, 吉岡興一
  • 学会等名: 日本物理学会第65回年次大会
  • 発表場所: 岡山大学
  • 年月日: 2010-03-23
• [学会発表] ILCにおける余剰次元模型の右巻きニュートリノに関する測定精度の評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 齋藤智之, 田窪洋介, 鍋島偉宏, 波場直之, 藤井恵介, 松本重貴, 山本均, 吉岡興一
  • 学会等名: 日本物理学会第65回年次大会
  • 発表場所: 岡山大学
  • 年月日: 2010-03-20
• [学会発表] ILC実験における余剰次元模型の右巻きニュートリノに関する測定精度の評価 (2009)
  • 著者名/発表者名: 齋藤智之, 田窪洋介, 鍋島偉宏, 波場直之, 藤井恵介, 松本重貴, 山本均, 吉岡興一
  • 学会等名: 日本物理学会2009年秋季大会
  • 発表場所: 甲南大学
  • 年月日: 2009-09-12
• [学会発表] Flavor symmetry breaking and vacuum alignment on orbifolds (2009)
  • 著者名/発表者名: 小林達夫, 大村雄司, 吉岡興一
  • 学会等名: 日本物理学会第64回年次大会
  • 発表場所: 立教大学
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] 超重力理論におけるアノマリーとスカラー質量について (2008)
  • 著者名/発表者名: 遠藤基, 吉岡興一
  • 学会等名: 日本物理学会2008年秋季大会
  • 発表場所: 山形大学
  • 年月日: 2008-09-23
• [学会発表] 低エネルギー領域における縮退したゲージーノ質量 (2008)
  • 著者名/発表者名: 遠藤基, 吉岡興一
  • 学会等名: 日本物理学会2008年秋季大会
  • 発表場所: 山形大学
  • 年月日: 2008-09-23
• [学会発表] Tri-bimaximal Mixing from Cascades (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋亮, 波場直之, 谷本盛光, 吉岡興一
  • 学会等名: 日本物理学会2008年秋季大会
  • 発表場所: 山形大学
  • 年月日: 2008-09-21