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2009 年度 実績報告書

気相化学分離法を用いた265Sgの崩壊研究

研究課題

研究課題/領域番号 20740152
研究機関独立行政法人 日本原子力研究開発機構

研究代表者

佐藤 哲也  独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究職 (40370382)

キーワード気相化学分離法 / 超アクチノイド元素 / シーボーギウム / 6族元素 / 5族元素 / ドブニウム
研究概要

超アクチノイド元素シーボーギウム(Sg, Z=106)は周期表上では第6族第7周期に位置する。超アクチノイド元素の化学的性質は軽い同族元素とは異なる挙動を示す可能性があり、興味がある。本研究では、Sgの化学研究のために、気相化学分離法によるSgの化学分離手法を確立し、対象となる^<265>Sgの崩壊様式を明らかにすることを目的としている。
これまで、Sgの同族元素MoおよびWを用いてオンライン等温ガスクロマトグラフ分離装置の最適化を進めるとともに、5族元素への適用可能性についても検討を進めてきた。2力年計画の2年目である今年度、さらに詳細に検討を進めたところ、Wオキシ塩化物の気相化学分離の際、実験条件によっては複数の揮発性化合物が分離に関与もしくは分離中に変換されてしまう示唆が得られた。これは対象核種の半減期の違いによって、異なる揮発性化合物が観測された過去の報告に対応する可能性がある。一方、5族元素Nb, Taについてオキシ塩化物としての化学分離を確認し、それぞれ約20%および10%の効率で気相化学分離することができた。Taオキシ塩化物の等温ガスクロマトグラフ分離挙動は、本研究で初めて観測することができた。さらに、Sg実験に先立ち、超アクチノイド元素ドブニウム(Z=105, Db)について本装置を適用した。DbはSgよりも数倍の反応断面積が期待できる。その結果、気相化学分離されたDbのα壊変イベントを観測することに成功した。本結果により、適切なSg生成条件を選択することにより、本装置を十分Sgに適用でき、 Sgの気相化学分離が可能であることが確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Development of an On-line Isothermal Gas Chromatographic Apparatus for Db and Sg2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤哲也
    • 学会等名
      APSORC '09(Asia-Pasific Symposium on Radioche mistry '09)
    • 発表場所
      カリフォルニア ナパ
    • 年月日
      2009-12-01
  • [学会発表] Dbを模擬した5族元素NbならびにTaのオンライン等温ガスクロマトグラフ挙動2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤哲也
    • 学会等名
      第53回放射化学討論会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-09-28

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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