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2009 年度 実績報告書

ニュートリノ振動でのCP対称性破れ測定実験におけるビーム生成による系統誤差の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20740160
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

坂下 健  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (50435616)

キーワードニュートリノ振動実験 / ハドロン生成 / CP対称性の破れ
研究概要

本研究の目的は、将来の「ニュートリノ振動における粒子・反粒子対称性(CP対称性)の破れ」を測定する実験において、ビーム生成の不定性による対称性の大きさの系統誤差を小さく抑える事である。将来のCP対称性の破れを測定する実験では、陽子加速器からの陽子を炭素ターゲットに当ててπやK中間子を生成する。
本研究では、陽子と炭素の反応からのハドロン(πやK中間子)を測定して、その結果をニュートリノビーム生成シミュレーション(Beam MC)の中で使い、ニュートリノを生成する正電荷パイ中間子、反ニュートリノの負電荷パイ中間子の違いなどから生まれる系統誤差などについて調べて、研究目的の達成を目指す。
今年度は、陽子と炭素ターゲットとの1次相互作用からのハドロン生成分布の高統計のデータをCERN SPS加速器を用いたNA61実験で収集した。同時に、生成されたπ中間子がターゲット内で再度相互作用を起こして、ターゲットから出てくる正電荷パイ中間子と負電荷パイ中間子の違いを調べるための、暫定的なデータも収集した。
データ収集と平行して、平成19年度に測定したハドロン生成のデータの解析を海外共同研究者と協力して行い、ニュートリノを生成する正電荷のπ中間子と、反ニュートリノを生成する負電荷のπ中間子のの運動量一角度分布をまとめた。
今後は、統計量を上げた生成分布をBeam MCの中で用いて、CP対称性の大きさの系統誤差の見積もりを行うことで、目的に向けて研究を遂行していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Status of the T2K experiment2009

    • 著者名/発表者名
      坂下健
    • 学会等名
      EPS-HEP 2009国際会議
    • 発表場所
      ポーランド・クラコフ
    • 年月日
      2009-07-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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